瞬間の恋より居心地の良さ?

最初は好きだと 思わなかった
一度だけ お茶なんか
のんではみたけど なんとなく
二度が三度に たび重なって
好きになったの あなたのことを

出典: 恋泥棒/作詞:なかにし礼 作曲:鈴木邦彦

恋愛対象とは思っていないと、変な気負いも緊張もないのです。

素の、ありのままのリラックスした自分でいられます。

特に理由がなくても二度三度会えるというのは、不快感がないからでしょう。

そうすると次第に、「この人といると楽。居心地がいい」と思うようになるのです。

『居心地がいい』のは、ひと目惚れにも負けないくらいの『威力』かもしれません。

また、ただの友達のつもりでいても、ある日突然気持ちが動くこともあります。

恋に恋するタイプなら、見た目や地位などでキュンとすることもあるでしょう。

しかし、関わる中で気持ちが育つこともあります

恋にはいろんな始まりや、育ち方があるのです。

女性が恋にハマるのは「刺激」か「受け入れられること」

恋が生まれるのには瞬間的な場合と後から気づく場合があります。

瞬間的に恋に落ちるのは、ある種の「刺激」を受けた時ではないでしょうか?

「イケメン」「すごくタイプ」「優しい」

そうした反応は、【自分の理想にピッタリ合う】と感じた時だと思います。

理想のタイプに愛されたら自信が持てると無意識に思っているかもしれません。

しかし、『こんな人と出会いたい』という理想ではなく、後から恋に気づく場合。

それは、そのままの自分を受け入れられていると感じるからではないでしょうか?

人は自分にないものを求める気持ちがあります。

自分にはないものを持つ人に愛されることで自信になります。

けれど、本当はありのままの自分を認められたいという欲求もあるのです。

プレイボーイといわれる人は女性の懐に入るのが上手。

心の隙間を埋めることを自然にしているだと思います。

さりげない優しい言葉や気遣い。

そういうことが繰り返されると、だんだん居心地が良くなっていきます。

こうしたツボを押さえられる男性に女性は弱いかもしれません。

 

誘いに乗ってしまうのは何故?

一緒にいたって 感じなかった
一度だけ くちづけを
許してみたけど 知らぬ間に
二度が三度に たび重なって
好きになったの あなたのことを

出典: 恋泥棒/作詞:なかにし礼 作曲:鈴木邦彦

何となくお茶するのを重ねてしまい、次のステップへ。

でも、まだ何とも思わない状態です。

まあ、キスくらいしたって別に大丈夫。

いつでも引き返せる距離感だと思っています。

この「まあ、いいか」という気持ちは要注意かもしれません。

しかし、流されているように見えても、女性は常に先を見ています。

「もしかしたら」

そんな気持ちがよぎるはずなのです。

でも、「まあ、大丈夫よ」と楽観的に思うのは何故なのか?

それは、この女性が好奇心が強いからだと思います。

流されているようでも実は

「これからどうなっちゃうんだろう?」という好奇心。

歌詞を見ると、誘いをかけているのは常に男性です。

しかし、それに乗るかどうかは女性の意志次第でしょう。

ノーと言ってもいいのに、言わないのです。

「この先どうなるのかしら?」

この女性はどこかで、この選択を楽しんでいるようにも思えます

女性の恋の楽しみ方は

男性と女性では恋の楽しみ方が違うのではないでしょうか?

女性は「感情の生き物」と言われるように「気持ち」がとても大事です。

お茶を重ねて、キスまでは許した状態。

このステップの踏み方、ゆっくりとした進展の仕方は女性好みだと思います。

自分の中のドラマを楽しみたいのが女性です。

「別に好きなわけじゃない」

「でも、嫌いなわけでもない」

「だけど、ちょっと好きなのかも?」

「いえいえ、まだそんなに気になるわけじゃない」

「誘われたら行ってあげてもいいけど、それだけよ」

いろんなことを思いながら、その時の自分の「気持ち」を楽しむのです。

この歌詞の女性は、ドラマを作る鍵を自分で握っています。

「次の展開はどうする?」

「スルーしちゃう?」

「でも、ちょっとだけ体験してみちゃう?」

常に、自分に「どうする?」と投げかけながら一歩ずつ恋の道を進みます。

恋のヒロインを自分で作り上げていくのです。

応援されない恋なのに悲壮感がない

いけないことだと 言われていたの
一度だけ その腕に
抱かれてみたけど うれしくて
二度が三度に たび重なって
好きになったの あなたのことを

出典: 恋泥棒/作詞:なかにし礼 作曲:鈴木邦彦