だんだんと2人の距離が縮まって、ついには結ばれます。

普通であれば自然な成り行きです。

けれども、彼女からは周りから「あの人はやめなさい」と言われています。

それはきっと、彼には他に女性がいるからです。

歌の歌詞で繰り返し出てくるのは「やってみた」というニュアンス。

「体験してみた。そうしたら、こんな感じだった」という感じです。

もちろん、これから面倒くさいことになることもわかっているはず。

それでも、そこに悲壮感も責める感じもありません。

この女性は、「どんなふうなのかを体験してみたかった」という印象です。

恋は頭でするもの?

見た目で「あの人カッコいい!」と思うこともあります。

しかし、付き合ってみて、ずっと一緒にいたいかというと疑問です。

五感で何かを感じることも、恋を燃え上がらせるポイントかもしれません。

匂いがたまらなく好きになることもあります。

手のぬくもりが心地よいことも。

この歌詞の3行目には、喜びや心地よさが表現されています。

頭で恋することと、五感で恋を感じることは違うのかもしれません。

男の常とう手段にハマってしまったのか、それとも

恋愛対象でなかった男に夢中になり「恋泥棒」になってしまいました。

これから面倒なことになるかもしれません。

しかし、この歌には恨みつらみも、悲壮感も感じられないです。

だだ、自分が人を好きになったと自覚していることだけを歌っています。

歌詞を読み返してみると、どこにも相手についてのことがありません。

常に、自分がどうしたのか?だけをあげているのです。

「体験してみたら、最初はわからなかったけれど、変わっていった」

その繰り返しです。

自分の空っぽの引き出しに何かをしまうように。

一見、男性に翻弄されて、状況が変わっていったように見えます。

しかし、彼女は常に自分の意志で選んで体験しているのです。

むしろ、相手を指さして「あなたを好きになったわよ」と真っ直ぐに言うのです。

これは、プレイボーイの男性の罠にハマってしまった哀れな女性なのでしょうか?

それとも…。

最後に

奥村チヨ【恋泥棒】歌詞を徹底考察!あなたはひと目惚れするタイプ?それとも…リアルな恋愛の機微を紐解くの画像

いかかでしたか?

奥村チヨが歌う「恋泥棒」の歌詞の世界を、現代の目線で考察しました。

男性に従うように見えても、それを選ぶかどうかは女性自身です。

自分の意志で選ぶ女性は、実は男性よりも好奇心旺盛でタフなのかもしれません。

OTOKAKEでは奥村チヨの代表曲「恋の奴隷」についても記事が書かれています。

こちらも是非ご覧になってみてください。

奥村チヨが甘い声で歌う「恋の奴隷」は当時の男性たちを虜にしました。昭和歌謡らしいヒット曲の歌詞とこの曲に関わった人たちについて解説します。

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