関ジャニ∞5人体制初のシングル
5人がそれぞれ歌う友情
錦戸亮さんが脱退し、5人体制になって初めての曲となりました。
この曲はメインボーカルを定めておらず、5人全員それぞれが均等にパートを歌う体制がとられています。
泥臭いけれど熱がこもっている、タイトル通り男前な友情ソングです。
ずっと関ジャニ∞のファンという人は、「関ジャニ∞らしい曲!」と思う人が多いのではないでしょうか。
一方であまり知らない人は、少しイメージと違っていて意外と感じるかもしれません。
もし驚いた人は、この曲を聴いて関ジャニ∞がどんな空気なのかを知ってみるのも良いでしょう。
どちらにしてもこの「友よ」は、関ジャニ∞がこれまで歩んできた道のりを凝縮させた曲です。
友人に語る、人生において大切なものとはどんなことなのでしょうか。
歌詞に込められている思いを読み解いてみましょう。
ドラマ『俺の話は長い』主題歌
少し変わったタイトルですが、主人公は不思議な話術を持っています。
失業した主人公が現実逃避しながらも、周りの人間を変えていく物語。
主人公もまた人生の岐路で悩んでいるあたり、「友よ」の歌詞が非常にマッチします。
働きたいと思いながらも素直になれない主人公の本音が、「友よ」なのかもしれません。
最高な人生にするために
「友よ」の歌詞は、友人にあることを語り掛ける言葉から始まります。
今の時代を生きる彼らは、どんな風に人生を歩んでいるのでしょうか。
関ジャニ∞のリアルな生き方を覗いてみましょう。
辛いことばかりな世の中でも、人生をやめない理由が語られます。
友に語りかける人生
なぁ友よ 人生って最高だろう?
だからやめられないんだろう
出典: 友よ/作詞:GAKU 作曲:GAKU
冒頭は安田章大さんのこの言葉から始まります。
友人に語り掛けるセリフのようです。
「最高だよね」ではなく、「最高だろう?」としているところがポイントでしょう。
語りかけられている友人は、きっと苦労しながら生きているのだと思われます。
仕事が大変だとか、人間関係が上手くいかないとか…。
「もう嫌だ」とか言いながら生きているのかもしれません。
しかしながら、本当に嫌なら終わらせることができます。
それでも今この世界にいるということは、こんな人生の中でも最高な瞬間があるからではないでしょうか。
2行目の歌詞はそれを表しているのではないでしょうか。
この歌詞は最初から人生を謳歌している人間にはまずかけない言葉だと感じられます。
時代に追いつこうとして
古き良き時代はとうに過ぎ
新たな歴史の幕開けと右往左往
めまぐるしい流れの中どっかに
心置いていかぬようまた意地になる
出典: 友よ/作詞:GAKU 作曲:GAKU
かつての日本は人情や情けが強い時代でした。
関ジャニ∞は、そんな温かくて厳しい環境で活動していたことを表していると考えられます。
しかし現代、そんな時代は終わりを告げたのでしょう。
新しい時代は、今までとはまた違ったものを求められるようになります。
その急激な変化に戸惑うこともあるでしょう。
しかも求められるものは、常に変化しているのです。
昔に比べればそのスピードも速いと思われます。
時代に置いていかれないようにするのは簡単なことではありません。
でも置いていかれれば生き残れないのも確かです。
その波に乗ろうと意地になるのは当然ではないでしょうか。
ところがその力みが心の余裕をなくし、人生を辛いものにしてしまう。
時代の荒波に揉まれる主人公の姿がまざまざと描かれています。