当たり前で平凡な日々を生活していた主人公。

そんな主人公にちょっとした出来事が起こります。

昔の友達と遭遇するという本当に些細な事です。

友達、もしくはただのクラスメートだったのかもしれません。

とにかく主人公は顔見知りの人と接触しそうになります。

みなさんならこんな場面に遭遇したら、どう反応しますか?

親し気に話しかける人もいれば、無反応のまま歩き出す人もいるでしょう。

この楽曲の主人公も行動としては反応しなかったようです。

平和で退屈でもヘコむ時がある

ネクライトーキー【ゆるふわ樹海ガール】歌詞の意味解釈!人が死んでも元気と歌う真意は?隠れた本音に迫るの画像

向こうはこちらなど 気にしていない模様
情けなくなってきた 酷い気分だなぁ

出典: ゆるふわ樹海ガール/作詞:石風呂 作曲:石風呂

しかし頭の中ではどうしようと少し焦っていた様子。

目線を思わず逸らしてしまうほどには相手のことを意識していたようです。

そこまで意識するのであれば声をかけても良かったでしょう。

しかし主人公はその行動も起こしませんでした。

相手にされなかったらどうしよう、向こうも同じような反応が返って来るのか不安だ。

声をかけて変な空気にでもなってしまったらそれこそ精神的にキツイものがあります。

相手は自分の事に気づいていない様子だし、無理に声をかけなくても…。

そんなちょっとネガティブな思考回路に陥っていたのかもしれません。

最後の行の歌詞ではそんな思考回路になってしまった自分にヘコんでいるようにも受け取れます。

平和な時間の中のモヤモヤ

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とうにぬるくなった ジュース飲んだときの
あの感覚だって 味であるはずなんだ

出典: ゆるふわ樹海ガール/作詞:石風呂 作曲:石風呂

大体の飲み物は冷えている時がおいしいものです。

特に暑い日に飲む飲み物なんて、水やお茶でなければ口の中に味が変に残ってあまりおいしくありません。

歌詞の1番でも同じような歌詞がありましたが、今回引用している歌詞部分はこれも1つの味だと認めています。

最初はまずい味なんてできれば感じたくない。

避けて通りたいものだと表現しています。

それが昔の友達と遭遇して悶々とネガティブな思考を巡らせることで味わうハメになってしまった。

しかしそんなおいしくない部分を実際に体験したことでちょっと考えが変わったようです。

楽しい経験ではないけれど、これも平和な日々の中の1つであると。

ちょっと悪ぶってみる

ゆるふわ樹海ガールは 今日も愉快に元気
信号無視する車に 中指立ててみたり
今じゃ僕らには 未知なんかどこにもなくて
案外完全な町の中 僕らは暮らしている

出典: ゆるふわ樹海ガール/作詞:石風呂 作曲:石風呂

ちょっと嫌な思いをして、考えが変わった主人公。

昔の友達との遭遇で、案外自分が思っているより周りは自分の事を見ていないんじゃないかと考えます。

それぐらいの開き直り具合があってもおかしくありません。

「ゆるふわ」ですから。

そんなちょっと前向き(?)になった主人公はちょっとした「悪」に挑戦的になってしまった様子。

その挑戦的で悪ぶった態度が引用の2行目の歌詞で表現されています。

相手に失礼な態度をとった所で運転手が主人公のその仕草に気づくことはありません。

運転手からすると主人公は他人ですし、そもそも運転しているので視界に入ることもなかったでしょう。

主人公からするとちょっと悪い事も客観的に見ると、どうってことないようです。

主人公が思っているより、世界は広いようでそんな些細な事は気にも止まりません。

自分自身では大問題に感じた事もこの世界から見ればちっぽけなことで…。

自分が思っているよりも、この平和な日々は雑に出来上がっているのではないかと感じ始めます。

結局の所、平和で退屈であるということ

ネクライトーキー【ゆるふわ樹海ガール】歌詞の意味解釈!人が死んでも元気と歌う真意は?隠れた本音に迫るの画像

ゆるふわ樹海ガールは 明日もきっと元気
コンビニの不法占拠も 辞さない彼らもきっと
気付けば毎日が 人を殺すような夏でした
今日も新宿前では 女子高生が2、3人死んでいる

出典: ゆるふわ樹海ガール/作詞:石風呂 作曲:石風呂

主人公が平和で退屈だと感じていた日々もよく見ると小さな「悪」は色々な所に転がっています。

引用歌詞2行目の部分もちょっとした「悪」を表現した歌詞ではないでしょうか。

店を利用する人や店員からすると迷惑極まりないが、特に関係ない人から見るとどうでもいいことです。

この世界は暇で退屈で物騒な言葉を例え話に使うぐらい平和ボケしている。

それでも自分とは関わりのない誰かは時にネガティブになったり、ヘコんだりする事もあります。

もちろん、そのちょっと不幸で困る事は自分にも降りかかります。

そしてそのちょっとヘコむ経験をすることでちょっとだけ学習するのです。

ぬるま湯のような生活で退屈だけれども、そんな日々も悪くはない。

物騒な言葉を学生が例え話で使うほど、この世界は平和なのですから。

ネクライトーキーのボーカルは石風呂楽曲のファンだった!

ネクライトーキー【ゆるふわ樹海ガール】歌詞の意味解釈!人が死んでも元気と歌う真意は?隠れた本音に迫るの画像

ネクライトーキーのボーカルを担当している、もっささんは元々石風呂さんの曲が好きだったようです。

そのためバンドを結成する前から動画投稿で石風呂さんの楽曲歌ってみた投稿していたのだとか…。

他にもネクライトーキーのメンバーが今までの活動についてインタビューを下記のサイトで受けたようです。

ぜひ興味がある方は覗いてみてください。