進めば無敵なミラクル
冴えるシンコペーション
アンプはいつもフルボリューム
目隠しのハイウェイ
2ステップキメるワブルベース
メーター振り切る
恋のイニシャル”EDM”
「えー?でもー、ものたりない!」
Let's Get Ready for Party tonight!!
これしかしゃべない♪
同じ夜なんて二度と来ない
'cause born to be idol
出典: BORN TO BE IDOL/作詞:HISASHI 作曲:HISASHI
ここまでバンもん!は、既存の枠組みに縛られないアイドルだと強調してきました。
歌詞の内容を見てみると、音楽性についても言及されています。
楽器を列挙して、音楽性について述べていきます。
このような音楽的な特徴を上げていくことも、リアリティを持って届いてきます。
遊び心のある内容で言葉遊びが面白いと感じる部分です。
しかし、敢えて現実的ではない要素を盛り込むことで、そこが最も重要な主張だと理解できます。
音量を最大にして届けていくということは相当なうるさいと思います。
これを敢えて歌詞にしていることは、それほど皆に楽曲を届けたいという意思表明でしょう。
メーターを振り切ってしまう音楽を奏でるということも熱い内容です。
彼女たちが持つ音楽への情熱を強く感じる部分といえます。
そんな熱い歌詞から一緒に今夜のパーティーの準備を始めよう!という歌詞。
同じ時間は二度と訪れないからこそ今を大切にする。
だからこそ楽しむことを忘れません。
ユニークな歌詞を盛り込むことで暑苦し過ぎず、ポップな内容になっています。
随所に息抜きの要素を盛り込むことが、身構え過ぎず、楽しもうという気持ちになれる要因でしょう。
人を幸せにし、楽しませたいという一途な思いを抱える彼女たち。
まさに生まれながらにしてアイドルだといって過言ではないでしょう。
個人の内面をリアルに描く
不器用なメンバーだけど…。
暦の闇 知らぬが病み インスタ映えない悩み
せっかく買った水着高かった 君に見せたかった
あれがしたいとこれもしたい当てもなくしたい
風を越え光目指す
あれがしたいそれもしたいなにもしたくない
あれがほしいそれもほしいなにもほしくない
出典: BORN TO BE IDOL/作詞:HISASHI 作曲:HISASHI
2番に差し掛かる歌詞でメンバーの素の一面を描いていきます。
アイドルは可愛くインスタもばっちりキメるイメージが強いです。
それでもうまく決まらないことを強調している歌詞は、メンバーの人となりが分かる部分です。
アイドルではありますが、キラキラした画像を撮るのは苦手。
これもまた既存のアイドルの枠に収まらない彼女たちらしいです。
そして彼女たちの思いを歌う内容に繋がります。
やりたいことや欲しいものの矛盾を歌っている歌詞は、意味が掴みづらいかもしれません。
推察すると、様々なものが溢れ返っている時代を表した内容を歌っているのだと思います。
だからこそ結局自分が何がしたいのか分からなくなってしまうこともあります。
それを矛盾のように思える歌詞で表現したのではないでしょうか。
そしてこれらがメンバーにも当てはまっています。
ストイックになり過ぎず、楽しみながら活動をしている内面を映し出しているのではないでしょうか。
目標に向かいつつも、活動を楽しむメンバーのことが分かる内容となっています。
バンもん!の目指す方向性を再提示
アイドルでありながらロックフェスに出演する意味
ロックフェスでもヘッドライナー!
変幻自在なの
時代のミクストメディア
世界のサーバーダウン
彩り個性は様々
ぱっと見バラバラ
一つになればショータイム
3,2,1,SHOW MUST GO ON
出典: BORN TO BE IDOL/作詞:HISASHI 作曲:HISASHI
バンもん!が目指しているのはジャンルや垣根をも超える新しい存在になるということ。
楽器を弾いているとはいえアイドルである彼女たちが枠組みから脱却しようとする意志を感じる歌詞です。
普通なら難しいように思える願望も、バンもん!なら可能なのではないかと思えます。
それは彼女たちの活動や音楽性によってそう感じられるに他なりません。
歌って踊りながら、楽器も奏でるアイドル。
いつか本当に彼女たちが様々なジャンルのフェスに出演する姿が観たいです。
そしてこれまで、歌ってきた個性を踏まえた内容。
彼女たちの個性は、一見するとバラバラのように思えることもあります。
しかし、そんな彼女たちが1つのグループとして活動をしていること。
それ自体が奇跡のようで、1つになった時のパワーは計り知れないものがあります。
この事実を歌詞として明確に記しています。
どこまでも広い舞台を目指す
目指すはブロードウェイ
願いは海を渡るニューヨーク
目の前中野ブロードウェイ
一等星を目指すの
We Are 平成最後の刺客
bang monster from far east
出典: BORN TO BE IDOL/作詞:HISASHI 作曲:HISASHI
最後に彼女たちが目指す場所は海外にあることを言葉遊びを取り入れながら歌っています。
夢と現実を対比として描きつつ、大きな目標をはっきりと伝える歌詞。
ここで夢と現実を上手に歌うことでユーモラスな印象を与えます。
それでもグループ全体を大きなものとして例えていることは理想と現実の対比。
目指すべき未来を現在と交えながら歌っています。
未来への大きすぎる目標は、決して不可能なものとは思いません。
それでも現実味を持って響くのは、バンもん!だからこそ持つ魅力に他ならないでしょう。
おわりに
ここまでバンドじゃないもん!の「BORN TO BE IDOL」の歌詞を解説してきました。
大きい夢を追うメンバーのことを歌うアイドルソングでありながら、ファンの心境に置き換えることもできます。
夢に向かって努力することは、素晴らしいことです。
それでも無謀だという人はいることでしょう。
諦めずに夢を追う全ての人に聞いて欲しい内容です。
きっと勇気を貰えるに違いありません。