メジャー4作目のデジタル配信限定シングル

アニメ『呪術廻戦』主題歌

Eve【廻廻奇譚】歌詞の意味を解釈!呪いが意味するものとは?世界が待ってるこの一瞬の意味を紐解くの画像

この楽曲は2020年10月から放送されたアニメ『呪術廻戦』のOP主題歌に起用されています。

原作は『週刊少年ジャンプ』で連載されており高い人気を集めている作品です。

その人気は2020年に映画アニメでヒットした『鬼滅の刃』にも迫るほどです。

Eveは元々この作品のファンであり、楽曲にも原作の世界観が盛り込まれています。

MVをチェック!

この楽曲MVはYouTubeに公開されています。

アニメ『呪術廻戦』のキャラクターが登場する、アニメとのコラボMVです。

これを見れば楽曲がストーリーにリンクしていることが良くわかるでしょう。

ぜひチェックしてみてください!

不平等な世界であがく

人の抱える負の感情

有象無象 人の成り
虚勢 心象 人外 物の怪みたいだ
虚心坦懐 命宿し
あとはぱっぱらぱな中身なき人間

出典: 廻廻奇譚/作詞:Eve 作曲:Eve

歌い出しから人の負の側面を感じる歌詞になっています。

有象無象は「取るに足らない」という意味があり、多くの人を卑下して使う言葉です。

取るに足らないような人々が虚勢や自分勝手な思いを持っていることを主人公は感じているのでしょう。

そうした人の悪意や負の感情は、誰かへ向けられれば人を傷つけてしまいます。

その感情を隠しもったまま普通の人のように振る舞う姿を恐ろしいものだと感じているのでしょう。

さらにそうした悪意がなくとも何も考えていないような中身のない人間もいます。

空虚で負の感情を心の中に隠し持っている人への主人公の嫌悪感が感じられる歌詞です。

逃げられない非日常の訪れ

寄せる期待 不平等な人生
才能もない 大乗 非日常が

出典: 廻廻奇譚/作詞:Eve 作曲:Eve

誰しも叶えたい夢や理想の人生を思い描くものです。

しかしその理想通りの人生が歩めることは少なく、理想と現実のギャップを感じるでしょう。

さらに自分の理想を叶えている人がいれば、自然と自分と比べてしまいます。

そしてその違いを不平等だと感じてしまうことでしょう。

しかしどれだけ妬ましく思っても主人公にはその理想を叶える才能がないと思っているようです。

そうした不平等がありながら仏教の世界では全ての人の救済と成仏が説かれます。

そして主人公には突然その使命が課せられ、非日常が訪れたのです。

この部分の歌詞は『呪術廻戦』のストーリーにもリンクしています。

善悪の区別のない使命

個性を忘れて

怨親平等に没個性
辿る記憶 僕に
居場所などないから

出典: 廻廻奇譚/作詞:Eve 作曲:Eve

全ての人の救済と成仏を願う中には、善人と悪人の区別もありません。

主人公はおそらく恨みのある相手も親しい人も平等に扱うことが求められる環境におかれているのでしょう。

それは相手の善悪の個性や自分の抱く感情を忘れることが必要です。

そのために一個人として相手の個性を認識することなく対峙しているように感じられます。

こうした状況では誰かに心を許すこともできなくなってしまうでしょう。

そうした孤独感から自分には居場所がないと思っているのではないかと読み取れます。