リアルすぎる欲求
手を繋いで出かけたい
アイスは2人違う味選んで分け合って
そんなデートしてみたい
どこで出会えるの?
私のダーリン
出典: 妄想サマー/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
まさに恋する10代~20代の率直な心情をそのままに投影した歌詞。
上記で述べてきた妄想のあれこれを実現させたいと望んでいるのです。
宮崎さんが紡ぐ可愛らしい歌詞に意識が持って行かれます。
しかし、この楽曲の本質には、自分に無いものを欲し続ける貪欲さも内包しています。
オブラートに包みながらも、人間の自己実現欲求や、渇望精神が潜んだ歌詞。
だからこそ心から共感をしてしまうのかもしれません。
未来を希う
早く現れてほしい
ウェアイズマイダーリン
こっちきて!
出典: 妄想サマー/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
今回の楽曲のキーワードになっているであろうこのフレーズ。
安直ですが、直訳すると「私の大切な人はどこ?」といっています。
そして、歌詞の2行目では、こちらに向かって手招いている姿が想起出来ます。
ここでも注目しておきたいのは、主人公の目の前に大切な人がいるわけではありません。
未来へ向けてひたすらに訴えかけているのです。
言えない本心
手を繋いで出かけたい
時々抱きしめて欲しい
出典: 妄想サマー/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
先程のサビの解釈でも述べたように、ここで描かれているのは心の内の想い。
恥ずかしくて、実際に口には出せない恋の本心が謳われています。
何度も同じ歌詞が使用される点も、それだけこの想いが強大であることを示しています。
そう想っている間にも、身近にいる友人たちは大切な人と手を繋いだり抱き合ったりしている。
この楽曲を取り巻く寂しさや虚しさは歌詞をなぞっていくほどに明らかになってきます。
心に残り続ける恋の憂い
些細な想い
手を繋いで出かけたい
いつもと違う髪型気付いてね
荷物は持たなくていいよ
そのかわり そのかわり
出典: 妄想サマー/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
小さな変化に気づいてくれること。
それは何よりもうれしいと感じる、恋において重要な要因でしょう。
あなたと会う日の為に、容姿に気を使い、服装に気合いを入れてきたのです。
そんな可愛らしい恋心を描いた歌詞は、まさに温和な恋の雰囲気を連想させます。
倒置法のように最後に位置しているのは、歌詞4行目の「そのかわり」というフレーズ。
これも、それほどにあなたに気づいて欲しいという素の想いが溢れているのだと解釈出来ます。