「熱帯夜」
38位
「熱帯夜」は 2015年8月5日にリリースされたSHISHAMOにとって3枚目のシングル曲です。
オリコンチャート最高38位を獲得しました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SHISHAMO
38位という順位でもなかなかの順位だと思います。音源が売れないこの時代では。
ゆったりとしたリズムで夏の「熱帯夜」での恋の情景が歌われます。
それでは「熱帯夜」の世界を見ていきましょう。
「熱帯夜」の歌詞
深掘り
じっとりとぬるい湿った空気
風が吹いても変わらない私の体温
いつだって君に触りたい
こんな暑い夜はとくに
出典: 熱帯夜/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
湿気が多い夏の夜=「熱帯夜」の情景でしょうか。
ちょっとぐらいの風では体温は下がりません。寝苦しい夜でしょうね。
こんな鬱陶しい夜には「君」に触りたいと歌います。この2人の関係は何でしょうか?恋人?かもしれません。
人肌恋しくなる「熱帯夜」でしょう。
もうこんな時間なのか 明日も早いよな
君は私に会いたくないかな
もうバイト終わったかな 電話してもいいかな
2度くらい上がる呼び出し中
出典: 熱帯夜/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
「熱帯夜」のせいで眠れなくなっていて、夜の遅い時間になっています。
明日は早起きしなくてはならないので、こんなに遅くまで起きていて心配なようですね。
でも、「君」のことが気になります。「私」は「君」に会いたいのに、「君」は「私」に会いたくないのかな?と。
「私」が「君」を求めるように、「君」も「私」を求めてよ!という感情でしょう。
「君」の深夜のバイトが終わったようです。「私」は我慢できなくなって「君」へ電話をかけます。
「2度くらい上がる呼び出し中」という歌詞ですが、この「2度」とはなんでしょうか。
おそらく体温の「2度」ではないでしょうか。気持ちが熱くなって体温が上がるということかなと思います。
それだけ「私」は「君」に恋しているのですね。
「会いたい、いますぐ。」そう言った私を
「会いたい、いますぐ。」そう言った私を
「わがままばかり」と 叱って今すぐここに来て
出典: 熱帯夜/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
複雑な女心の描写です。
「私」は「君」にすぐに会いたいのですが、「君」に叱っても欲しいのです。
「君」には「私」のわがままだと分かっているけれども、そのわがままを認めつつ「私」に会って欲しいということでしょう。
どういうことかというと、「私」の気持ちをすべてを包んで認めてくださいということ。
わがままも「私」の会いたいという気持ちを全部抱きしめてという感情ではないでしょうか。
「私」も自分自身のわがままな願いは自分で十分に分かっているけれど、そのわがままさえも包み込んでよという願いでしょうね。
女性は貪欲です(笑)。そこがかわいいところでもあります。
じっとりとぬるい湿った空気
バイクに乗ってあの子のうちまで
いつだって君に触りたい
こんな暑い夜はとくに
出典: 熱帯夜/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
ここの歌詞は「君」が主人公パートではないでしょうか。
前の歌詞では「私」が主人公でしたが、ここで登場人物がチェンジします。
「私」と「君」が交錯して分かりづらいので、主語の「私」と「君」は変えないで解説しますね。
ここの歌詞で「君」といっているのは「私」で、「私」といっているのは「君」です(笑)。
歌詞の表現が逆転したのですが、分かりづらくなるので一番と同じ主語を使いますね。
「君」も「私」と同じように触りたいと思っています。バイクに乗ってまで会いに行きたいようです。
これはかなり好きになっている様子です。
「会いたい、いますぐ。」そう言ったあの子に
言わなきゃ 今すぐ 同じ気持ちだと
出典: 熱帯夜/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
「会いたい、いますぐ。」という気持ちは「私」と「君」で同じようです。何という甘酸っぱい感情でしょうね。
お互いに同じことを想っているのに伝え合っていないのですね。
今すぐ言わなきゃという感情を共有しているのです。ラブラブですよね!
だからほら、今行くから
呆れないで飽きないでね
出典: 熱帯夜/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子