「音楽室は秘密基地」(SHISHAMO)がみんなのうたで話題に！大人の心にも染みる歌詞の意味とは！？

「音楽室は秘密基地」は、2017年2月22日に発売されたSHISHAMOの4枚目のアルバム『SHISHAMO4』に収録されている楽曲です。

上の動画は『SHISHAMO4』の収録曲をダイジェストで聴くことができる動画で、「音楽室は秘密基地」も少しですが６曲目に流れるのでよかったら聴いてみてください。

A post shared by 三代 アンナ (@anna_mishiro) on Feb 8, 2017 at 9:24pm PST

「音楽室は秘密基地」は、NHK『みんなのうた』のために、ボーカルの宮崎朝子さんが書き下ろした楽曲です。

「学校」というキーワードを与えられて作詞したというこの曲の歌詞は、新しい学校に馴染めない転校生の女の子が、音楽室で先生とピアノと出会い、変わっていくという物語。

幼い頃から『みんなのうた』を見ていた宮崎さんは、その当時から起承転結のあるストーリーになっている曲が好きだったそうです。

そのため、曲の最後に大人になってからのことが描かれているのは、起承転結の結の部分を意識したからだとか。

このことから、子供の頃を思い出しながら大人が歌っているような雰囲気になって、さらに切なさが増し、大人でも共感できる歌詞となっているのですね。

『みんなのうた』といえば、1961年に放送開始し、初めて流れた楽曲は「おお牧場はみどり」と、童謡のイメージが強い番組ですが、

最近は人気アーティストとのコラボレーションも多く、大人が聴いても共感できたり、楽しめたりするような楽曲も多くなっています。

では、幅広い世代から共感を集め、話題となった「音楽室は秘密基地」はどんな歌詞なのか見ていきましょう。

ここからはSHISHAMOの「音楽室は秘密基地」の歌詞を解釈していきます。

大人も子供も共感できる、切なくも心温まる物語を想像しながら見ていきましょう。

一週間前に「この街」に引っ越してきた「私」は「この街を好きになれ」ずにいます。

自分の「知らない」ところに連れてこられたという不安がそうさせているのでしょう。

「男子は声大きいし 女子はみんな固まっていて 教室は少しボロい」と悪口を言っていますが、

自分から声をかけなければ自分の居場所がないのに「声をかけられない自分」を認めたくなくて、「私」がみんなを嫌いだから誰にも話しかけていないだけと言い聞かせているだけ。

本当は、そんな臆病な自分が「一番嫌い」なんだと心のどこかでは「少しわかってる」のでした。

嫌われて本当に一人ぼっちになるのが怖いから、自分から距離を置いてしまう気持ち、わかりますよね。

続きの歌詞も見ていきましょう。

しかし、そんな孤独だった「私」に、ある日の下校時刻、出会いが待っていました。

音楽室からピアノの聞いたことあるようなメロディーが聞こえてきたのです。

その旋律は夕焼けのように美しく、「キラキラ光ってた」ように感じました。

誘われるように音楽室に行くと、ピアノを弾いていた先生が。

「初めまして　ピアノ好きなの？」という先生の一言にきっと「私」は頷いたのでしょう。

綺麗な先生に少し照れくさかった「私」でしたが、「ピアノ」の旋律のような先生の「キラキラの笑顔」に「私」は「ここにいていいんだよ」と言われているように感じたのでした。

女子のグループにも入れてもらえず、孤独だった「私」には、「先生」の笑顔がどれほど救いになったことでしょう。

きっと初めて受け入れてもらえた気持ちがしたのでしょう。