ドラえもん映画『ワンニャン時空伝』の主題歌

【YUME日和/島谷ひとみ】映画「ドラえもん」EDテーマに起用され神曲と話題に!歌詞を徹底解釈♪の画像

大人から子どもまで大人気アニメ「ドラえもん」。

中でも2004年4月に公開された通算第25作目のドラえもん映画『ワンニャン時空伝』は、大変注目されました。

それというのも、この映画を最後に、ドラえもんやのび太君など主要登場人物の声優陣が交代したからです。

その記念すべき作品は、ドラえもんの神髄ともいえる「勇気と友情と成長」が詰まった長編アニメ

登場人物が動物と友情を育みつつ、時空のゆがみが原因で起こったピンチを仲間と乗り越えていく感動の物語です。

犬や猫たちが言葉を話し子ども達と笑い、涙し、冒険する、全編を通して暖かい作品となっています。

そんな『ワンニャン時空伝』のエンディングテーマが島谷ひとみが歌う『YUME日和』です。

合唱曲の定番にもなりました

島谷ひとみの伸びの良い美声やたおやかな容姿は、暖かい作風のドラえもん映画にピッタリ。

さらに優しく希望あふれる歌詞、覚えやすいメロディラインの『YUME日和』は、合唱曲の定番にもなりました。

伴奏アレンジや吹奏楽アレンジの譜面も多く作られ、幼稚園や小学校で盛んに歌われました。

卒園式や卒業式などの成長の節目で歌った、という人も多いかと思います。

大きくなっても、当時の温かくて優しい記憶とともに何度も聞きたくなる、歌いたくなる神曲と言われています。

希望と勇気をくれる歌詞

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子どもの時の時間を思い出す

小さい時何度も歌って、覚えてしまっている人もいるかもしれませんね。

子どもの時に好きだった歌は、思い出とともに大切な宝物のようなもの。

そして、大きくなってから歌ってみるとその歌詞の深さに改めて感動を覚えることが多くあります。

それはまさに、ドラえもんの物語と一緒。

子どものアニメと思われがちなドラえもんですが、中学生でも高校生でも大人でも、不思議と感動してしまう。

積み重ねた経験の分だけ感じることも多くなるから、その年齢に応じて全く違う見方ができるのですね。

無邪気に笑えたこと、諦めずに頑張れたこと、大きな声で泣けたこと、見たい夢があったこと。

そんな、大人になって表面から隠してしまった「子ども時代」を『YUME日和』の歌詞は思い出させてくれます。

委縮してしまった心を解き放ち、優しく背中を押してくれるような希望と勇気が、そこにはあります。

それでは、『YUME日和』の歌詞をじっくり見てみることにしましょう。

明るい日差しの中にいるよう~1番~

異国情緒のあるメロディライン

優しい鳥のさえずりから始まるこの楽曲

ポップスでは聞きなれない弦楽器のような音が面白く、打楽器の音が効果的に曲の始まりを盛り上げます。

どこかが異国の雰囲気漂う曲調なのは、アニメの設定によるものかもしれません。

『YUME日和』はエンディングテーマとしてだけではなく、異文化の歌姫が歌う劇中歌としても使われているからです。

黄金(きん)のシンバル鳴らすように
囁くのはお日様
「一緒においで 木々の宴に」
耳を 澄ましましょう

シャボンの雲で顔を洗い
そよそよ風と散歩
「大丈夫きっと…」羽根になるココロ
ヒカリへと 放してごらん

出典: YUME日和/作詞:木幡英之 作曲:宮崎歩

自然の中で手を広げているような気持ち

「お日様の声」を表現するのに、シンバルほどふさわしいものはないかもしれません。

しゃんとして、遠くまで響いて、鳴らし方によっては優しくて。

朝カーテンを開けて、もしも空がさわやかに晴れていたら、たしかに思わずお出かけしたくなってしまいます。

お日様、木々、雲、そよそよ風、ヒカリ…

自然を表すキーワードがちりばめられているも注目です。

自然の中でなら、ココロが羽根のように軽くなって抱えている不安を開放することができる。

「だから行こう?」と誘ってくれているかのようです。

子ども達のコーラスが笑顔を誘う~サビ部分~

虹を結んで空のリボン
君の笑顔へ贈り物よ
願いをかけましょう夢日和
明日また しあわせで あるように

出典: YUME日和/作詞:木幡英之 作曲:宮崎歩