イマドキの恋愛事情

m-flo【epic】リリックビデオを徹底解説!ポップに弾ける映像はまさにepic(すごい)…!!の画像

m-floのデジタルシングル『epic』。

この曲で歌われているのは、スマートフォンやチャットアプリを活用したイマドキの恋愛事情です。

若者ならきっと共感できる歌詞になっているはず。

また、チャットアプリをイメージしたと思われるリリックビデオにも注目してみました。

時代と共に変わっていく恋愛のカタチ。

しかし、その根底にある恋のじれったさやむず痒さは、昔も今も何も変わっていないようです。

音楽は目で見ても楽しめる

こちらが注目のリリックビデオになります。

音楽に合わせて流れていくリリック。

なんだかこの映像だけ見てみても、”イマドキ”という感じがよく伝わってきますね。

リリックビデオでは、ただの文字さえもアートになる。

アーティストや俳優が出演しているわけでもないのに、なぜか引きこまれます。

こうしたリリックビデオを活用するアーティストが増えているのも、時代の流れというものなのかもしれません。

音楽は聴いて楽しむだけではなく、目で見ても楽しむことができる。

それをこの『epic』のリリックビデオが証明しているようにも思えます。

チャットアプリで伝える想い

愛を告白するのも、確かめ合うのも、すべてチャットアプリを使って行う。

それに対して疑問を持つ人もいるかもしれません。

しかし、これがイマドキの恋愛事情。

どんなカタチに変わっても、恋の輝きが失われることなどないでしょう。

いつの時代も、恋とは素晴らしいものです。

想いを伝えるのは本当に簡単?

スマートフォンやチャットアプリを使えば、伝えたいと思ったときにすぐに想いを伝えることができる。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

確かに今は簡単に連絡を取り合える時代です。

メールや電話に加えて、チャットというさらに手軽な通信手段もあります。

けれど方法自体は簡単でも、想いを伝えるのに勇気がいるということ自体は、何も変わっていないはず。

結局、想いを伝えられるかどうかは、文明の発達に関わらず自分次第ということなのでしょうね。

遅い返事にヤキモキ

また、手軽な通信手段が増えたことで、恋愛には新たな悩みが生まれました。

それは、”返信が遅いときの対応”。

メッセージを送っても、なかなか返事が返ってこない。

それどころか既読すらつかないなんて、どういうこと?

まさか嫌われちゃった?

もしかして浮気しているの?

そんなふうに、返ってこない返事にヤキモキして、いらぬ心配をしてしまった経験はありませんか?

簡単に連絡が取り合えるようになったからこそ、一度連絡が取り合えなくなると物凄く不安になる。

もしかしたらそれは、信頼や愛情というものをデジタルに頼りすぎているせいかもしれません。

この曲でも、チャットのやり取りの中で、いろいろな不安や心配が生まれています。

便利になった分だけ、問題も生まれる。

しかし恋人同士の仲が良好なら、チャットアプリは愛を伝えあうのに有効な手段だと言えるでしょう。

『epic』はスラング英語

イマドキ恋愛の利点と欠点。

本物の愛とは、それらを乗り越えた先にあるものなのではないでしょうか?

この曲のなかでも「信じれば消えない」や「愛し続けたい」というフレーズが登場します。

これらのフレーズで伝えたかったことは何か。

タイトルの『epic』に込められた意味を考察してみると、その答えが見えてきました。

イマドキの恋愛ってすごい!やばい!

「epic」には”叙事詩”や”偉大な”という意味があります。

しかし、この曲で使われている「epic」は、そのどちらの意味にも当てはまらないでしょう。

おそらくはスラング英語として使われているはず。

スラング英語だと「epic」は、”最高”や”すごい”などの意味になります。

つまり歌詞のなかに登場する「epic love」は、”最高の愛”という意味。

あえてタイトルを「epic」のみにしたのは、”すごい”のニュアンスのみを強調したかったからだと思われます。

チャットで手軽に愛を伝え合う時代。

でも、そこにはやっぱり勇気も必要。

そして、手軽さのなかで生まれる厄介な不安や心配。

そういうものをすべてひっくるめて「epic」と表現したのでしょう。

日本語の「やばい」が多様的に使われているのと同じようなイメージですね。

「信じれば消えない」や「愛し続けたい」。

これらのフレーズに込められていたのは「イマドキの恋愛ってすごい!やばい!」ということなのかも……。

リリックと背景