ジャスティン・ビーバー「Love Yourself」歌詞を和訳して解釈！しつこい元カノにはうんざり？

【和訳】

だけど、君が僕の友達を嫌いだって言ったときは

彼らじゃなくて君に問題があっただけなんだよ

いつも君は僕の意見が間違ってるって言った

僕がどこで生まれたかさえ忘れさせようとした

2番のヴァース。

ここからは彼女が僕を独り占めしようとしていたことが伺えます。

友人を悪く言って僕から遠ざけ、僕の言葉をことごとく否定する。

そうやって彼女は僕を自分にだけ向かせて立場を上にしようとしていたのでしょう。

形の上では付き合ってはいるけど、実態は僕の片思いなので、彼女の思うままに動かされてしまう。

【和訳】

いつだって君は僕をちっぽけに感じさせた

僕は恋に落ちた、今は全く何も感じてない

傷ついた時に、決してそんなにふさぎ込んだ感じではなかった

君に壁を崩すのを許した僕が馬鹿だったのかな？

1番と同じくリフレイン、プレコーラス、コーラスと続いて、ブリッジ（Bメロ）が入ります。

いいように振り回されて、有名人のはずの僕は彼女といる時はいつも縮こまっていました。

これは辛い。自尊心も何もあったものではありません。

最後の1行で、彼女を受け入れた自分が馬鹿だったと断定していないのが目を引きます。

自分が悪かったのかと問いかけているのが僕の弱さか少し未練があるのか複雑な感情です。

歌詞を通してみると彼女との仲を終らせたい気持ちは明らか。

だけど彼女を突き放す言葉とは裏腹に、虚勢を張るような言葉も随所に見られます。

ナイーブな気持ちを込めた歌詞に、つぶやくような淡々とした歌がすごくマッチした曲です。

ドラムやベースもキーボードもない、とてもシンプルな曲。

伴奏はギターが単調なリズムを刻むだけ。

間奏のトランペットは哀愁をそそります。

ビーバー自身のコーラスとエド・シーランのバックボーカルも控えめです。

この曲がビルボードで全米1位になったのは、ビーバーが言ったように歌詞が多くの人の共感を呼んだのでしょう。

「Love Yourself」と共に『Purpose』からシングルカットされた「Sorry」。

元恋人のセレーナ・ゴメスにひたすら謝る曲だと世間では解釈されています。

それに対して「Love Yourself」は同じ元カノなのに、対照的な内容の歌詞です。

ビーバーが告白しているように、モデルとなる女性がいました。

10代でスターダムにのし上がり、セレブとしてもてはやされたビーバー。

当然のごとく彼の名声を目当てに近寄って来た女性が何人もいたのでしょう。

その中でも、ビーバーに付き合ったことを後悔させるような女性がいたのです。

まだ母親が大切な若い彼にとって、その女性は許しがたかったはず。

そんな苦い失恋の経験を曲として昇華させたのはアーティストの業というべきか。

真逆の恋を歌った「Sorry」と「Love Yourself」が同じアルバムに収録されています。

それが多くのファンに共感を得るビーバーの魅力なのです。

上で述べた「Sorry」と、やはり女性に翻弄される恋を歌った「What Do You Mean ?」について。

こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧になってください。