大作の映画の予告によくあるあおり文句。
恋の主役はいつだって自分です。
だけど、失恋はやっぱり悲しい出来事。
そう思っているけれど、悲しいのは自分だけなんです。
きっと友達に失恋の話を映画の内容を話すくらいに大きく盛って話したのでしょう。
友達は話を聞いてくれるけれど、どこか他人事な感じです。
結局、感情移入して泣いたのは自分だけ。
だって、どんなに話を大きくしても元カレが自分より他に好きな人ができたよくある失恋話。
失恋してこんなに悲しいのに、サスペンス映画のようなドキドキしたストーリーではないのです。
失恋映画、心の中で絶賛上映中
ロードショー 心を上映
エンドロールに名前見当たらない
飛び散ったポップコーン
捨てらんない 恋の半券
出典: 恋のロードショー/作詞:shungo. 作曲:小高光太郎・奈須野新平・UiNA
彼との思い出が映画のように主人公の心に浮かんでは消えていきます。
たくさん詰まった彼との思い出という映画。
全ての上映が終わり、最後に流れるエンドロール。
でもそこに書かれているはずの出演者の名前がないのです。
それは多分、この曲の主人公がこの恋の映画のラストに納得していないからではないでしょうか。
自分の主演映画はハッピーエンドで終わらせたい。
心で流れた映画は実は自分の願望。
だから名前がなかったのでしょう。
この曲の主人公は、失恋にどうしても納得ができないのです。
納得いかないラストに興奮して、持っていたポップコーンが床に散らばります。
握りしめていた映画の半券に目がとまりました。
未練がましいと分かっていても、捨てられないのです。
恋愛映画のはずが…
この恋はラブコメ?
悲劇過ぎてて笑えてくるわ
ロマンス物のつもりのコメディ
出典: 恋のロードショー/作詞:shungo. 作曲:小高光太郎・奈須野新平・UiNA
真剣な恋愛をしてきたはず。
だけど、自分の恋愛が実は空回りしていたのではないかと主人公は思い始めます。
ラブロマンスのつもりが、ラブコメディ!
ラブコメは観ている方は面白いけれど、ラブロマンスのつもりの恋がコメディだと言われるとショックを感じます。
滑稽な恋だったのかな、と主人公は少し冷静になってきているのかもしれません。
平気なフリのヒロインのお芝居
経験不足で微妙
[賞だったらラズベリー]
出典: 恋のロードショー/作詞:shungo. 作曲:小高光太郎・奈須野新平・UiNA
きっとこの恋愛はこの曲の主人公にとって初めての恋愛だったのでしょう。
だから、失恋しても強がって平気なふりをしています。
本人は、失恋映画の主人公を熱演しているつもり。
経験不足なのはわかっているから、平気なふりの演技も上手くできているのか微妙な気持ちです。
でも頑張って演技をしました。
しかし、その恋という映画はラブロマンスとコメディを間違えるという散々な結果。
本当の映画ならラズベリー賞なのではないかと、自分の恋を冷静に見つめ直しています。
ラズベリーは実在するゴールデンラズベリー賞と初恋の甘酸っぱいイメージのラズベリーがかけてあるのでしょう。
大人になるために必要な経験
大人っていうステージに
登る時つまづく
そんなの常識 また立てばいい
イタくたって受け容れるの
滑稽なるリアリティ
出典: 恋のロードショー/作詞:shungo. 作曲:小高光太郎・奈須野新平・UiNA
子供から大人に変わっていく。
恋愛をした経験は人を大人へと大きく成長させます。
初恋は実らないといわれますが、それはまだ恋に恋をしている子供の恋だから。
だから、恋愛をして大人になることは必要な事なのでしょう。
でも、すべての恋がハッピーエンドというわけにはいきません。
うまくいかないことの方が多いでしょう。
この曲の主人公もそんなことはわかっているのです。
今回の恋は失恋して終わってしまいました。
でも、失恋はみんな経験しているもの。
痛いのは自分だけじゃないのです。
失敗しても失恋しても立ち上がればいいとわかっています。
それがどんなにかっこ悪くても大人になるには必要なことなのです。
人の数だけ恋の映画がある
人それぞれの恋
十人十色の
脚本(シナリオ)がある
誰もが 昔 未来の主人公
出典: 恋のロードショー/作詞:shungo. 作曲:小高光太郎・奈須野新平・UiNA