【ヤミヤミ/やくしまるえつこ】「みんなのうた」で怖カワイイと話題に？歌詞＆動画に迫る！コード譜あり♪

すると「はーい」という返事が聞こえました。

見えないのにそばにいる存在に、主人公は困惑を隠せません。

最初は恐怖も感じたかもしれませんよね。

気が付けば友達の背後にも、いつの間にか主人公の頭上にもいる、そいつ。

便宜上「ヤミヤミ」と言っておきましょう。

最初は困惑や恐怖を感じさせられたヤミヤミ。

だけど、出会ったときの嬉しそうな声やのんきな声を聴いていると、主人公の恐怖心は少しずつ薄れていきます。

この部分の歌詞で、聴き手も「ヤミヤミって怖くないかも？」と思ってくるのではないでしょうか。

主人公と聴き手の心理が少しずつシンクロしてくるのが面白いです。

さて、コードの紹介はここまで。

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恐怖心が薄れたとはいえ、ヤミヤミにどう対処したらいいのかわからない主人公は、さまざまな人に助けを求めたようです。

老中とは、現代で言えば各省大臣くらい偉い立場の人。そんなお偉いさんも「これはなんだ？」と疑問を禁じ得ませんでした。

目に見えぬものを予測する占い師でさえ「ごめんね」と手を引きました。

どうやら、ヤミヤミを目に見える存在として扱うには難しいみたい。

<いつかそこに行けるかな>という主人公の呟きに、ヤミヤミへの親しさが滲み出ています。

主人公が心を許していくうちに、ヤミヤミも主人公のことをどんどん好きになっていきました。

歌詞の<ランデブー>とは人と待ち合わせして会うこと。

歌詞からは、これまで暗闇の中で待ち合わせするように会っていた主人公とヤミヤミが、急速に仲良くなっていく様子が窺えます。

夜、主人公の部屋だけでなく、日中にもヤミヤミが現れるようになったようですね。

吠えたてる犬を撫でたり、ポルタ―ガイスト現象を起こしたり……。

心を許した相手にいたずらしちゃうヤミヤミ。

まるで小さな子どもみたいです。

いつものように、はしゃいでいるヤミヤミ。

だけどある日突然聞こえたのは<じゃあね>という言葉でした。

ねえ、ちょっと！と呼びかけても返事はありません。

ヤミヤミは突然いなくなってしまったんです。

犬も空中に向かって吠えません。

ポルターガイスト現象も起こりません。

もともと目に見えなかったヤミヤミだけど、見えていた現象でさえ<見えないよ>という主人公。

きっと<君がそばにいないなんて>寂しい。そう思っていることでしょう。

流れるように生きている毎日の中で、ふと聴いた「ヤミヤミ」。

それは、私たちの心の中にある別れの思い出や寂しさに優しくタッチして、大切だという気持ちを思い出させてくれるような曲です。

怖いんだけど、かわいくて、ちょっとせつない「ヤミヤミ」。いかがでしたか？

やくしまるえつこさんの歌声がクセになりそうなこの曲。

眠れない夜、絵本を読むように聴きたいですね。

2013年にリリースされたアルバム『RADIO ONSEN EUTOPIA』には、CDとは違うバージョンの「ヤミヤミ」が収録されています。

このアルバムには、やくしまるさんが歌う「メトロポリタン美術館」も収録。

「みんなのうた」のダーク枠が好きな人には、本当におすすめアルバムです。

よかったらチェックしてみてくださいね。