よく聞く言葉だけど・・・
イイ女代表♡
イイ女代表、椎名林檎。
本記事では椎名林檎の『アイデンティティ』にスポットを当てていきます。
よく聞きますね、”アイデンティティ”という言葉。
じゃあどういう意味ですか?
そう聞かれると適当な言葉が見つからないんです。
筆者もそう。
ざっくりと返すなら”個性”って事でしょ?
と言います。
それで合っています。
でもちょっとだけ違う…というか付け加えたいんですね~。
例えば誰かに、「あなたのアイデンティティは?」と聞かれたとします。
そうしたらアナタならどう答えますか?
真っ先に自分の特徴を答えると思うんです。
見た目以外のね。
「ご飯を食べるのが早いです。」とか。(笑)
ふざけている訳ではありませんよ~。
この答えで説明するのが一番分かりやすいと思うんです。
他人から見て「〇〇ちゃんってご飯食べるの早いよね?」って言われた時。
「え?!私これが普通だと思ってたけど?!」って応えたらこれは”アイデンティティ”ではないという事。
「うん。私ってご飯食べるの早いんだ~。」って応えたらそれは”アイデンティティ”という事になるんですね。
分かっていただけました?(笑)
簡単に言うと、自分が認めている(認識できている)個性や特徴の事を”アイデンティティ”というんです☆
は~~…。
冒頭から頭つかって疲れちゃいました!(笑)
でも、本記事でご紹介する椎名林檎の『アイデンティティ』を理解していくのにとても大事な事なんです。
よって先につらつらと書かせていただきました♡
前置きが長くなってしまいましたが、それでは早速いってみましょうか。
椎名林檎の『アイデンティティ』を覗きに♡
『アイデンティティ』
実際は??
是程多くの眼がバラバラに何かを探すとなりゃあ其れなり
様々な言葉で各々の全てを見極めなくちゃあならない
正しいとか 間違いとか 黒だとか 白だとか
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
こんなに注目されると、うかうかしていられないわ。
あの人もこの人も良い人に見えるけど…。
実際はどうなの??
冒頭の歌詞です。
自分を取り巻く状況を注意深く見渡しています。
それは今までとは違うから。
注目されるようになってしまったからなんですね。
良いのか、悪いのかの判断をきちんとしなければならないと自分に言い聞かせています。
他人が見る自分
自分が認識していない”アイデンティティ”
何処に行けば良いのですか
君を信じて良いのですか
愛してくれるのですか
あたしは誰なのですか
怖くて仕方が無いだけなのに…
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
自分を取り巻く状況の変化に少しついていけない様子です。
迷っている心情が解釈できると思います。
”アイデンティティ”、人が見る自分。
それは人の判断です。
自分の考えるそれではない。
自分の思いだけ置いて行かれる。
そういう風に思ってしまうのでしょう。
この楽曲で林檎が言いたいのは、自分が認識していないアイデンティティの事。
それ、そっちが勝手に思う事でしょ?
本当の私は違うんだけど?
そっちの言うとおりにしたら、何か見返りがある?
椎名林檎の在り方
是迄多くの眼がちやほやとひたすらあたしを肯定した
様々な合図でてきぱきと姿を見破られなくちゃあならない
優れていて 劣っていて 数だとか レヴェルとか
出典: アイデンティティ/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
何をしても「いいね!」と言われるそんな現状。
誰かが言うお決まりのセリフが出たら、それに即座に反応しなければいけない。
期待に応えなければいけない…。
きっとこの時期に林檎が叫びたかった心の声なんだと思います。
林檎のデビューは1998年。
この『アイデンティティ』が収録された「勝訴ストリップ」がリリースされたのが2000年ですから。
華々しくデビューし、程よく時が経ち。
お次は「売れてね。」と周りから無言の圧力でもかかっていたんではないかと…。
筆者の深読みかもしれませんが、どちらにしても椎名林檎の在り方について、自身が考え悩んでいた時期なのではないかと推測してしまいます。
自分の周りに寄ってくる大人たち。
業界の決まり事やetc…。
自分は何を見極めて、どう考えていったら良いのか。
そんな心情が痛いほど伝わります。