商店街というと、人情味があって地元の馴染みの方が集まる場所ですね。
その中で自分は輪に入って行けず取り残されたような孤独を感じてしまいます。
不安を感じる夜道に置いていかれて心細く途方に暮れるような気持ちでもあります。
鏡には自分の姿を映すことができますよね。
鏡に映るのは自分のはずだけれど、ここでは他人のように「きみ」と呼んでいます。
自分のことを客観的にみて嫌に思うし笑われそうと思う状態が示されています。
笑顔の裏に抱えていた思いを知って
あぁあ もうばかみたい 泣きたい
言う気もない言葉
あの子は 笑って 笑って 飛び立って...
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
今やるせない思いや孤独を感じている自分をとても情けなく思ってしまいます。
こうした思いを言葉にするのも意味がないと感じてしまう理由は何でしょうか。
笑っていた「あの子」は飛び立つという表現から亡くなってしまったという解釈もできますね。
様々な感情を飲み込んで笑顔でいた「あの子」のことを考えています。
辛い気持ちを周囲に何も言うことができずに亡くなった友達がいるのかもしれませんね。
その方を思うと自分の苛立ちを言葉にするのも悲しい気持ちになってしまうのでしょう。
決着をつけてやりたい
はっきりさせたい
白黒の写真 なんでもいいから
分けてあげる 白黒つけてあげる
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
誰もが自分事のように捉えられない状況にもやもやが募っていきます。
白黒をつけるとは、物事の善悪や真偽を確かめることです。
白黒のモノクロ写真は、白と黒以外はグレーしか色が存在しません。
モノクロ写真の良いところに、シンプルに被写体に集中できることが挙げられます。
実際にどんなことがあったのか偽りなく確かめる方法として白黒写真がここでは選ばれているのでしょう。
味方を見つけるのは難しい
あなたじゃない わたしの味方は
誰でもない 誰もいない
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
自分の気持ちをそっくりそのまま誰かがわかってくれることは本当に難しいことです。
思いやりをもって共感してくれたり、同調してくれてもその方自身による見方があります。
自分のことを理解してもらえているとは思えず居心地が悪く感じるなんてこともあり得ますね。
ここでは味方か味方じゃないか、に白黒をつけているように感じられます。
自分の気持ちは誰にもわからないと心を閉ざしてしまうような、辛さが感じられる場面です。
人間らしさってなんだろう
人間だったなら起こらなかった
昨日まで僕らは人間なんかじゃなかったかもしれないね
出典: 紺色の主張/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
人間は自分と他人を区別した上で、相手の感情を思いやることができる生物です。
それでも自分と似たような考え方をする方かも、と思っても全く違う意見を持っていることもあります。
そうした気持ちのすれ違いでトラブルが起こってしまうこともよくあることです。
また、動物と比べて言語能力が発達し言葉を使ってコミュニケーションができます。
それでもお互いにわかりあえなくて、日々問題を感じてしまうことがあるのです。
今回の先生に怒られた出来事は、人間の特性を活かして防げたことだったのかもしれません。