【お久しぶりね/小柳ルミ子】元・恋人との再会。復縁しなかったのは何故？歌詞の意味を解説！CDも紹介

杉本真人の歌詞は短いけれど、聴いている人にいろんな想像をさせる妙なリアリティがあります。

「お久しぶりね」の歌詞もそうで、別れた男性とばったり出会ったシーンですが、短い4行の中にいろいろな情報が詰まっています。

1つ目は“私も少しは大人になった”の部分で若いころの恋愛だったと想像できます。

2つ目は“あなたは彼女出来たんでしょう？”の部分で「自分はまだ一人」と、とらえることができます。

続いてサビ前です。

“時間を忘れて話し込む”ということは、好きだったけれど別れたことを想像させます。

そしてまだ相手のことを思う気持ちが残っていることも暗示していますね。

でも、後ろ髪惹かれる思いを振りほどいて、「さよなら」と別れの言葉を言いながら、心の中はまだ引きずっているわけです。

まあ、ここまで読むと見えてくるのが、

「いい人なんだけど浮気癖が～！」

「でもやっぱり好き！」

「ダメダメ！ここはしっかりしなくちゃ！」

というようなイメージです（笑）。

“今でも好き”とつぶやくことで、自分の気持ちを冷静に抑えて立ち去る姿が目に浮かぶようです。

そしサビに続きます。

“生まれ変わったらやり直してみたい”

このセリフは、生まれ変わっても一緒になりたいほど好きという気持ちが込められています。

でも、本当は「今はあきらめなさい」と自分に言い聞かせているわけで、なんだか切なくなってきますね。

ここら辺の微妙な心理描写が、聞いている人の心をキャッチしてヒットに結びついたのだと思います。

「お久しぶりね」をカラオケで歌っている女の人を見ると、決まってサビ前からサビにかけて切なそうに歌っていたのを思い出します。

自分の体験と微妙にリンクする歌ははまりやすいので、何度もうたいたくなるのでしょうね。

いきなり急な展開を見せますね！

ちょっと街で再開しただけなのに、元カレからの復縁の電話です！

予想もしていなかった事態に、「ええっつ？」と驚いている様子が手に取るようにわかります。

当時は携帯電話もなかったので着信拒否もできないわけで、しつこく電話をかけた人、かけられた人がいた時代です。

逆に言うとコミュニケーションをとる時間が短い分、恋愛は盛り上がった時代でもありました。

ここら辺の時代背景を思い出しながら歌詞を読むと、また懐かしさひとしおです。

続いてサビ前です。

“もし今でも一人なら…”

この部分は、女性、又は元カレのどちらともとれる内容です。

ここではあえて女性ととらえたいですね！

今は一人じゃないから復縁は無理！と、虚勢を張って元カレをがっかりさせているシーンの方が、後のセリフに合うような気がします。

虚勢を張って電話を切ったけど、やっぱり元カレが好きだから涙が止まらない…。

“もし今でも一人なら…”を元カレととらえると、

「どうせ誰かと付き合っていて二股かけてるんでしょ？」

という皮肉になっちゃうので、この後の涙は怒りを含んだものになっちゃって、ちょっと違うかなと思います。

あとは1番と同じサビの繰り返しですので、余韻に浸っている情景を表しています。

小柳ルミ子にとっても過去のご当地物と違ってリアルな女性の心理が描かれている曲で、まさに新境地を開拓した歌でした。

じっくりと歌詞を見ていただいたところで、懐かしの小柳ルミ子が歌う「お久しぶりね」の動画を見てみましょう！

活躍の時期が長いだけあってベストアルバムもいろいろ充実しています。

ベスト盤からレアものまでいろいろありますので順番に見てゆきましょう！