ああ、揺れる木々がまた微笑むと
僕は無性に苦しくなり 息も立てずに
逃げよう
出典: 国/作詞:崎山蒼志 作曲:崎山蒼志
木々が風に吹かれて、葉が音をたてる。
その音が、まるで笑っているように聴こえたのでしょう。
そして、その音は「僕」を夢から現実に引き戻す音でもあったのかもしれません。
せっかく幸せな夢を見ていたのに……。
妄想していた「幸せそうな国」が消え去り、「僕」は急に息苦しさを感じます。
現実は厳しくて、辛い。
まだ夢のなかにいたい。
「僕ら」の理想を、もう一度頭のなかにつくりあげよう。
最後の「逃げよう」という言葉には、そんな想いが隠されているのではないでしょうか?
最後に
つくりたかったのは、「僕ら」の夢が叶う「幸せそうな国」。
そして、それは妄想のなかにしか存在しない「国」でした。
生きていれば、厳しい現実から目を背けたくなることもあるでしょう。
「国」をつくるのは、現実逃避のためだったのかもしれません。
やるせないような、それでいて愛おしいような、不思議な魅力を持った曲ですね。
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