第80回NHK全国音楽コンクール・中学校の部課題曲

北川悠仁さんが贈る勇気

ゆず【友 〜旅立ちの時〜】歌詞の意味を解説!確かめ合えたあの日とは?いつも繋がっている真意を読み解くの画像

【友 〜旅立ちの時〜】は2013年9月18日にリリースされたシングル曲です。

2013年9月レコチョクで先行販売されました。

このシングル曲には、ゆずと合唱バージョンも収録されています。

この楽曲は2011年の東日本大震災を受けて、スタッフや被災地の方へ向けて生み出されました。

その後、第80回NHK全国音楽コンクール・中学校の部課題曲にこの楽曲が決まったのです。

課題曲として中学生へ勇気を与えたいという想いをのせて、さらにアレンジを加えたのがこの楽曲です。

レコーディングは一発撮り!

レコーディングの様子が、動画でありましたのでご紹介します。

普段は楽器ごとに分かれて録音することが多いそうなのですが、こちらは一発撮り

コンサートのように、一同一緒に音を奏でているのです。

とても緊張感が感じられますね。

2011年の東日本大震災から、2013年のリリースまで約2年の歳月を経てこの歌は出来上がっています。

それだけたくさんの人の想いが詰まった曲なのでしょう。

ピアノの美しい旋律とストリングスの音が心にしみる名曲です。

何色ですか?

教えて欲しい

友 今君が見上げる空は どんな色に見えていますか?
友 僕たちに出来ることは 限りあるかも知れないけれど

出典: 友〜旅立ちの時〜/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁

主人公が“友“へ贈る言葉には、どのような想いが込められているのでしょうか?

地球に住んでいる全ての人の頭上には、が広がっています。

この空は、どこの国へ行っても青かったり、雨だったり、曇りだったりするでしょう。

空の色は物理的には、そのように識別することができます。

それと同時に、空は心を移す鏡のような役割をしているのではないでしょうか。

主人公は、“友“が見上げている空はどのような天気であるかは問うていません。

「どんなふうに見える?」と訊いています。

すなわち、今、君の心はどのような状態なの?と訊いているのでしょう。

主人公は“友“に、思わず言葉を投げかけたくなるほど、この友には悩みがあるのかもしれません。

幸せそうだったら、遠くから見守るだけでいいと思うのです。

次に続くフレーズ「出来ることは限りがあるけど」気持ちを教えて欲しい、とはならないと考えられます。

人生の岐路

確かな答えなんて何一つ無い旅さ 心揺れて迷う時も
ためらう気持ちそれでも 支えてくれる声が
気付けば いつもそばに

出典: 友〜旅立ちの時〜/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁

【友 〜旅立ちの時〜】は、2011年の東日本大震災を受けて生み出されました。

大変多くの人々が被災し、日本中に大きな影響を与えましたね。

生活が激変し、人生の岐路に立たされた人も多いのではないでしょうか。

そんな中、こうしたらいいという確たる方法など見つけられなかったのではと考えられます。

誰もがもがきながら、迷いながら暗闇を進んできたことと思います。

そのような葛藤を抱えた“友“に主人公は語りかけています。

派手な言葉は一つもありませんが、とても説得力がありますね。

こうして、前に進んでこられた原動力はなんだったのでしょうか。

支えてくれる人々がいたからなのでしょう。

支えるということは、何か明確な道を示すことだけではないと思うのです。

葛藤し苦しんでいる姿をそのまま、見守っていてくれる存在。

そんな人々がたくさんいたのではないかと思います。

前へ進む時

進んだ先に

友 進むべき道の先に どんなことが待っていても
友 この歌を思い出して 僕らを繋ぐこの歌を

出典: 友〜旅立ちの時〜/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁