ゆず「逢いたい」
NHKドラマ『ゴーストフレンズ』主題歌。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/逢いたい_(ゆずの曲)
今回は楽曲の作詞者である北川悠仁が紡いだその歌詞の物語に迫ります。
「逢いたい」というタイトルからも分かる通り、そこには主人公の大切な人への想いが隠されていました。
2人の関係とは一体どのようなものなのでしょうか。
「あなた」への想い
叶えたいこと
もしも願いが叶うのなら
どんな願いを叶えますか?
僕は迷わず答えるだろう
もう一度あなたに逢いたい
出典: 逢いたい/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
冒頭から、タイトルでもある「逢いたい」という言葉が使われています。
この楽曲の根底となるのは、誰かに対しての会いたいという気持ちなのでしょう。
1、2行目で主人公は私たちに問いかけています。
誰もが何かしらの「願い」を持っていることでしょう。
主人公にとっての1番の「願い」。
それは大切な人にもう1度会いたいというものでした。
もう2度と会えないその人に会いたいということを1番に望むということ。
そこから、この人物が主人公にとってかけがえのない人であることが分かります。
それは恐らく恋人や家族、もしくはそれに等しい親友など、とても近しい存在であることは疑いようがありません。
叶えられないからこそ、叶えたいという気持ちも高まっていっているのでしょう。
1人で歩く季節
外は花びら色づく季節
今年も鮮やかに咲き誇る
あなたが好きだったこの景色を
今は一人歩いてる
出典: 逢いたい/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
1行目でいう花が咲く季節というのは、それが多くの花が咲き誇る季節のことを指していると分かります。
1年の内、多くの種類の花が咲くのは春から夏の間でしょう。
ここでは冬を越え、辺りが色鮮やかになっていく暖かで多幸感のある情景が想像できる歌詞です。
2、3行目ではそんな季節に「あなた」のことを考えている主人公の姿が描かれています。
2人で過ごした時間を思い出しながら、1人で歩く様子から伝わってくるのは彼の切ない気持ち。
会えなくても、彼の心には未だに「あなた」と共にあることが分かります。
届けたい想い
失ってから気づく愛
理解り合えずに傷付けた
幼すぎたあの日々も
確かな愛に包まれていた事を知りました
出典: 逢いたい/作詞:北川悠仁 作曲:北川悠仁
大切ではあるけれど、お互いに考え方の相違によって喧嘩になることもあったのでしょう。
そんな日々を後悔しながらも、そんな言い争いの中にも愛が存在しているということを彼は今知ったようです。
距離が近すぎると、その存在の尊さに気付かないことがあります。
彼は今、「あなた」のことを失ったことでその大切さが身に染みて分かったのでしょう。
相手のことを思うが故に、相手のことを否定しまっていたこと、そして「あなた」もそうだったことに気づいたのです。
愛というものは、どこにでもあるような日常の中に潜んでいるものなのでしょう。