答えのない人生だからこそ
自分を否定する必要はない
92:
昔の自分を否定しなくていい
そこから何かを掴めているならば
進んでいく中で流されてしまった
誰かを悲しませた自分でさえも
出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
どんな人も、いい行いだけをして生きていけるのは難しいことです。
意図的ではなくとも、誰かを傷つけてしまうことがあるでしょう。
そして私たちは、過去のそんな出来事をいつまでも忘れられないでいます。
自分が傷ついたことよりも、誰かに悲しい想いをさせたことの方が長い間自分を苦しませるでしょう。
その度に、自己嫌悪に陥り、「あの時自分は…」と自分で自分を否定するのです。
しかしここでは、「過去に捉われなくていい」といっているように感じられます。
失敗や後悔から何かを見出し、学ぶことができる私たちは、前に進むことが許されているのです。
答えがわからなくても、いつかきっと
92:
きっと世界はより良いものを
待っているから
やり続けるんだ
それでいつか
より良い自分に逢えるのなら
今日だって正解だ
出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
ここでも自分の信じるものを貫き通すことの大切さを説いているのではないでしょうか。
何かを決断したり選択するとき、その先にある答えが分かっていれば楽だと思うでしょう。
しかし実際は、人生という不明確なものの中では、答えが分かっていることなど無いに等しいのです。
答えを正解だったとするために、歩んでいくことはできたとしても。
そうやって、今よりも明日、明日よりもその次の日…と、高みを目指していけるのです。
そして最後のフレーズの意味はこんな解釈ができるのではないでしょうか。
「今進んでいる道が正しいかわからなくても、いつか自分が満足できればいい。」
「そうすれば、それまで歩んできた“過去”も正しかったという事になるから。」
つまり、前述にもあったように、自分が信じているものを大事にすればおのずといい方向へ進むのです。
僕らは僕ららしい生き方を
誰かの小さな喜びのために
92:
12個の音をつなげたメロディーと
出逢って来た人からもらった命を
言葉に込めて今日も僕ら生きてく
誰かがほんの少し笑っていれるように
出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
ここで出てくる「12個の音」とは、一体何のことでしょうか。
メロディーとあるので、音に関することであることがわかります。
調べてみると、1オクターブの音のことではないかと推測できました。
なぜなら、1オクターブは12個の音で成り立っているからです。
白盤のドレミファソラシド、そして黒盤の5個の12個の音。
この全ての音階をどのような組み合わせにするかによってメロディーが作り出されます。
つまり、これはGReeeeNが作り出す音楽そのもののことでしょう。
彼らにとってゆるぎない大切なものは、この音楽ともうひとつ、命だという解釈ができます。
これまで出会ってきた人たちによって今の彼らがある、ということを意味しているのではないでしょうか。
そしてGReeeeNとしての人生を、彼ららしい音楽に乗せて、これからも歌い続ける。
そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。
そんな時もあるけれど
嫌なことがあっても、踏ん張ろう
SOH:
やることなすこと 中途半端
人のせいにして立ち止まった
弱い自分 探す言い分
それで何が変わった?
生きていることを感じたくて
ガムシャラを笑われたって
いいじゃない いいんじゃない
食いしばって 笑って
出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
人生でぶち当たる壁や、挫折、うまくいかない負のスパイラル。
そんなことは誰しも経験しうることです。
何をやっても全然うまくいかなくて、それを自分のせいにもできない変なプライドもあるでしょう。
上手くいかない原因が自分にあるのを認めず言い訳ばかりしているうちは、事態は好転しないのです。
愚痴っぽく、僻みっぽくなるだけで、自分が目指す自分には決してなれません。
そんなことで時間を過ごすよりも、自分が満足できる人生を歩む方がよっぽど幸せ。
人は、人の幸せよりも不幸を喜ぶという残酷な一面を持ち合わせています。
そして誰かの努力を笑うことで、自分が頑張っていないという現実から目を背けたいのです。
「そんな人にはなるな。そんな人に出会っても、踏ん張って歯を食いしばって笑顔になれ!」
そんなメッセージが伝わってくるようです。