雨の音響く 君の声消えた
受話器の向こうに

君は誰といるの? 秘密を隠して
僕に好きと言う

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

歌い出しの部分では、雨が降っているようです。外からかけているのか室内なのか分かりませんが、受話器の向こう側にいる彼女は電話から離れてしまったようですね。

おそらく、自分ではない誰か男の影を感じて、不安に思っているのでしょう。しかし彼女は何も言わず、電話を切ってしまい、あとには雨の音だけが響いてる・・・そんな光景が浮かびます。

くちびるを ぼくのそれ重ね
抑えて抱き寄せる

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

無理矢理キスをして、彼女を独占しようとしているのでしょうか。しかし彼女の心はもう離れているような気がします。

なんとかつなぎ止めようとする男心が切なく歌われています。

Hey,Now I Don't Wanna Give Up. This Is Only The Beginnig
君の香りが そう頼り
Baby,Why We Gonna GIve Up? This ls Only The Beginning
一人危ない目で 走り出す

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

彼女の香りだけを頼りに、ついに行動に出ます。雨の中を駆け出していったのでしょうか。「一人危ない目で」というところに、必死さが表れていますね。

英語の部分はおそらく、「まだ諦めたくない」「(恋は)始まったばかりなのに」というような意味になるでしょうか。

彼女のことをとても愛しているのに、すでに二人の間には隙間風が吹いている。切ない情景ですね。

置いてけぼりの恋

雨の後届く 沈黙のsqueal
ガラスの割れる音

君は今どこにいるの? このまま待てば
君は来るの?

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

二番では、ガラスの割れる音が響いています。「squeal」は悲鳴を上げるというような意味ですから、「沈黙のsqueal」とは、受話器に残された沈黙の残酷さを示しているのかもしれません。

愛しい人がいまどこにいるか分からずに不安で焦り、苛立ちを覚えているのでしょうか。どこに行けば会えるの?ここで待っていれば君は会いに来てくれるの?

悲痛な叫びが聞こえるようです。しかし彼女は来ないのでしょう。

ポケットを探る この手の中に
キケンなものを持つ
(AII Need ls Love Just Walting For You,Understand?)

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

ただひたすらに(君を)待ち続けるだけの愛こそ大切なもの。しかし、ポケットを探った手の中にあるキケンなものとは一体なんでしょうか?

不安をあおるような歌詞で、サビへとつながっていきます。

Hey,Now I Don't Wanna Give Up. This Is Only The Beginnig
君の気配が そう頼り
Baby,Why We Gonna GIve Up? This ls Only The Beginning
その向こう側まで 走り出す

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

彼女の気配だけを頼りに探し求めます。ただ、諦めたくないという一心で。

「その向こう側」というのは、心の状態を指しているのでしょうか。愛の名の元に、一線を越えそうな不安と危うさを感じさせる部分です。

赤いルージュの グラスのあと
心に剌さるような 痛み残し Yeah!

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

これは、彼女がいた部屋に辿り着いた場面でしょう。グラスに残る真っ赤なルージュが、彼女の存在を示しています。

おそらく空っぽになった部屋で、彼女がいない空白が胸を締め付けるのでしょう。

届かない想い

Hey,This Is Just The Beginnig これはゲームじゃない
This Is Only The Beginnig 誰も愛しちゃいない
This Is Just The Beginnig 君に届かないさ
(This Is The Beginnig,This Is The Start)

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

始まったばかりの恋だけれど、これはゲームじゃない、真剣だ。そう言っているのでしょうか。

「誰も愛しちゃいない」「君に届かないさ」と言っているので、おそらく彼女にとっては遊びの恋なのでしょう。

だからこそ、「僕」の悲痛な思いは届かないのです。

Hey,Now I Don't Wanna Give Up. This Is Only The Beginnig
君の香りが そう頼り
Baby,Why We Gonna GIve Up? This ls Only The Beginning
一人危ない目で 走り出す

出典: Rain/作詞:INTOGROOVE 作曲:BJORKLUND PETER MARTIN・ERIKSSON JOEL BENGT

最後は一番のサビに戻ります。彼女の香りや気配だけを頼りに探し求める「僕」。しかし、そもそも彼女の姿は一度も描かれていません。

香りや気配という不確かなものでしか彼女を感じることができない。キスさえも届かない、そんな悲しい心情を歌っているように感じます。