土砂降りの雨の中で華麗に舞うMV
アルバム発売直前に公開された「Rain Dance」のMVを見てみましょう。
舞台は1か所だけ。土砂降りの雨が降る暗い路上です。
そしてMIYAVI、KREVA、三浦大知は真っ黒な衣装で傘もささず雨に打たれ続けます。
意図的に色調を統一したのでしょうが3者で洋服のテイストが異なるのが興味深いです。
MIYAVIは素肌に漆黒のコム・デ・ギャルソン風のスーツ。
三浦大知はダンスの動きがより協調されるようなオーバーサイズのコートを着ています。
ノーカラーコートに黒のサングラスでハードボイルドに決めたKREVA。
画面にはMIYAVIの真っ白のテレキャスターのみが光っています。
DO A RAIN DANCE!!
I'm a do a rain dance
Do a rain dance
I'm a do a rain dance
Shake it 'till it rains down
I'm a do a rain dance
Do a rain dance
I'm a do a rain dance
Shake it 'till it rains down
出典: Rain Dance/作詞:MIYAVI,Lenard Skolnik,Seann Bowe,KREVA,Daichi Miura 作曲:MIYAVI,Lenard Skolnik,Seann Bowe,KREVA,Daichi Miura
「Rain Dance」にはハッキリとしたコンセプトがあります。
それは”例え世界が土砂降りでも、俺たちは踊り続ける”ことです。
ミュージシャンとして、俳優として、そして国連大使としてMIYAVIは世界中を回りました。
MIYAVIが感じたのはハリウッドの華やかな世界と紛争地帯の難民キャンプの落差。
どちらの世界も日本という小さな島国では体感できないものばかりです。
MIYAVIは音楽家として世界に何ができるのかを模索したのでしょう。
そしてイランからやって来た1人の少女と出会います。
彼女の名はソニータ。
ソニータが「Rain Dance」に及ぼした影響
わずか9000ドルで見ず知らずの男性の元に嫁がされる国で育った少女です。
彼女の夢はラッパーとして成功すること。
そして”理想の両親はマイケル・ジャクソンとリアーナ”とソニータは語ります。
2018年夏にMIYAVIはソニータと共に「Long Nights」という曲をリリース。
こうした偶然の出会いは音楽家MIYAVIに多大な影響を及ぼしたのでしょう。
世界はまだ暗く土砂降りの雨が降っている。
音楽で世界に希望の光を与えたい。
それこそが「Rain Dance」、つまり雨の中で踊り続けることなのです。
こちらのドキュメンタリー映像をご覧ください。
MIYAVIが対戦相手に選ぶ基準が分かります。
それは”経験に裏付けされた説得力”がパフォーマンスに宿っているかどうかです。
光は自分の手で掴め!-三浦大知のメッセージ
誰よりも高く飛びあがる姿に注目!
世界を濡らす
降り止まぬ音
光か闇か
決めるは己
激しく叩く
雨粒と鼓動
びしょ濡れのまま
ひたすら踊れ
出典: Rain Dance/作詞:MIYAVI,Lenard Skolnik,Seann Bowe,KREVA,Daichi Miura 作曲:MIYAVI,Lenard Skolnik,Seann Bowe,KREVA,Daichi Miura
壮大なコンセプトを掲げ制作された「Rain Dance」。
世界に希望を与える存在として最初に思い描いたのが三浦大知でした。
幼少期から鍛え上げた圧倒的なパフォーマンスはまさしく和製マイケル・ジャクソン。
自ら作詞したバースで三浦大知は”光か闇は自分で決めろ”と歌います。
スーパースローカメラで撮影されたMVで誰よりも高く飛びあがる三浦大知の姿。
息をのむほどに鮮やかなダンスは現在も世界に発信されています。
運命は自分の手で切り開け!-KREVAのメッセージ
1人になっても闘える武器を磨け
I'm a Rapper. I don't need a 雨合羽
振り回す言葉の刀が傘がわり
雨ざらし かまわない
洗い流してくれわだかまり
また始まるぜ
それぞれの武器 手にした戦い
損だ 得だ そんなもんじゃねぇんだ
文句ばっかずっと言って待ってたって
何も変わるはずがねぇ
自分で変える Yeah
出典: Rain Dance/作詞:MIYAVI,Lenard Skolnik,Seann Bowe,KREVA,Daichi Miura 作曲:MIYAVI,Lenard Skolnik,Seann Bowe,KREVA,Daichi Miura
日本ではかつて好調なセールスを誇るラッパーが誹謗中傷の的となる時代がありました。
自らの努力と実力でそれらのやっかみを叩き割ってきたのがKREVAです。
豪雨のように降り注ぐ困難をなぎ倒す武器は磨きぬいたラップスキル。
損得を考えるより行動しろ!
自分の武器を磨け!
KREVAだからこそ重みを持った言葉として突き刺さります。
ソロデビュー曲「希望の炎」で自らの弱さをさらけ出した2004年。
レーベルを立ち上げライブも1人きりでサンプラー片手に行ってきました。
大阪のアンダーグランドシーンに体一貫で殴り込んだ姿が今も目に焼き付いています。
KREVAが「Rain Dance」に込めるメッセージは”運命は自分で切り開け!”です。