【中島みゆきのバラード曲】おすすめ人気ランキングTOP10！初心者でも聴きやすい名曲をファンが厳選

「ひとり」は1984年にリリースされた15枚目のシングル。

「悪女」「誘惑」「横恋慕」「あの娘」という怒涛のヒットソングに続いたバラードです。

この曲がすごいのは過去曲をことごとく否定しているところ。

「うらみ・ます」は、7枚目のアルバム「生きていてもいいですか」（1980年）の収録曲。

これほどうらんでいたのに、「ひとり」ではうらみごとを言うのをやめています。さらに……。

今日、別れる相手の幸せを願っています。しかし「ほうせんか」では次のように歌っていました。

「ひとり」も相変わらずの別れ歌ですが、うらまず、相手の幸せを思いやるようになりました。

もちろん曲ごとに世界観は異なるわけですが、達観したひとりっぷりがお見事な名曲です。

第2位にランクインしたのは「アザミ嬢のララバイ」。

1975年のデビュー曲です。

ズンチャッチャという3拍子のワルツ。リズムは確かにララバイすなわち子守歌っぽいです。

しかし「夜咲くアザミ嬢」が寝かしつけるのは子供ではなく男性……。

夜の世界で働く女性が、男性に子守歌を聞かせてあげる……というストーリーになっています。

中島みゆきさんは当時23歳。デビューからいきなり大人っぽいコンセプトだったわけですね。

さらに男性だけではなく、女性も共感できるララバイをこれから歌っていきますよ！

眠れない夜は私の歌を聴いてね！

そんなアーティストとしての姿勢が打ち出されていたとも解釈できるのではないでしょうか。

1位に輝いたのは「時代」です！

「時代」は1975年にリリースされたセカンドシングル。

さらに21枚目のアルバム「時代-Time goes around-」（1993年）でのリメイク版もあります。

言わずと知れたヒット曲。薬師丸ひろ子さんや徳永英明さんなどのカバーも多数ある名曲です。

かろうじて「恋人たち」という言葉は登場していますが、別れ歌にしてはテーマが壮大です。

デビュー曲「アザミ嬢のララバイ」で打ち出した“夜の子守歌”というコンセプトはどこへやら。