【Thinking Dogs/言えなかったこと】MVを解説！映画と見事にシンクロした世界が切ない

地方都市の高校に通う水島浩介（山田裕貴）は、女の子のことしか頭にないようなどこにでもいるような高校生。

子供っぽいイタズラばかりするところなんて、まさによくいる高校生の男の子という感じですよね。

その浩介の見張り役として教師から指名されてしまう優等生の早瀬真愛（齋藤飛鳥）。

最初はお互いの性格があまりにも違うことに戸惑っていたふたり。

その距離がだんだんと縮まっていく様子には自分のことのようにドキドキしたりして・・・。

もう既に青春時代を通り過ぎてしまった人。

たった今、青春真っ只中の人。

この映画を観た誰もが、ふたりの青春の日々をきっと自分に置き換えてみてしまうでしょう。

何年もあっていなかったのに、大地震のあと真愛に電話をかける浩介。

大地震が起きた時、あなたが真っ先に心配するのは誰のことですか。

等身大の高校生たちを描く『あの頃、君を追いかけた』。

是非、観て欲しい映画です。

『言えなかったこと』は、映画『あの頃、君を追いかけた』のために書き下ろされました。

Thinking Dogs初めてのバラードです。

ヴォーカルTSUBASAのせつなく歌い上げる声が魅力的な楽曲である『言えなかったこと』。

MVには映画『あの頃、君を追いかけた』の名場面がちりばめられています。

切ない歌詞のひとつひとつがぴったりくるシーンにうまくシンクロされています。

そのため、歌詞が心の中にすーっとしみ込んでいくようで印象に残るMVとなっています。

なんだかこの映画が見たくなるMVです。

あぁ、自分が高校生の時、こんな感じで楽しかったなぁ。

こんな風に笑いあったよね。

そうそう、こんな風に切なかったな。

こんな恋してたよね。

「言えなかったこと」たしかにあったよな。

・・・なんて、誰にでもあった青春時代。

時代は変わっても青春の日々は変わらないですよね。

『言えなかったこと』のMVは、こんな懐かしい想いにひたれる作品に仕上がっています。

『言えなかったこと』は偶然何年かぶりに再会をしたところから始まります。

「僕」には何年間も温め続けた想いが残っています。

だから会話もどこかぎこちないのでしょう。

幸せそうな「君」の微笑みに胸をざわつかせている「僕」。

ここまでのMVでは、「僕＝浩介」と「君＝真愛」の出会いからのエピソードが映し出されています。

出会いから時間を追って徐々に親しくなっていく「浩介」と「真愛」。

まるで恋人同士にようなふたりの表情に「もう告白しちゃえよ、浩介！」と叫びそうになります。

高校卒業以来、別々の道へ進んだふたりでした。

出来るならもう一度あの頃に戻りたい「僕」。

次こそは素直でありたいと思います。

言えなかったあの言葉をもしも言えていたら・・・。

「たら」「れば」ですが、そう思わずにはいられない。

そんなことって誰にでもありますよね。

MVのこの歌詞の部分では、高校を卒業してからの「僕＝浩介」と「君＝真愛」の姿が。

少しずつすれ違うふたり。

涙を流す「浩介」とその後姿を見送る悲しそうな「真愛」。

切ないシーンが続いて、見ている方も胸がつぶれそうな想いにつらくなります。

「浩介」が自分の気持ちを素直に結果を恐れず口に出していれば、ふたりの未来は変わったのでしょう。

第三者から見れば簡単そうなことも「浩介」には難しいことなんです。

想いが届かない。

そんなつらい結果が今も抜けないトゲのように心に刺さっているのです。

今、人気急上昇中のThinking Dogs。

今回は、映画『あの頃、君を追いかけた』の主題歌『言えなかったこと』のMVについて紹介しました。

まだデビューして数年しか経っていないバンドです。

しかし、Thinking Dogsの楽曲には、名曲が多いんです。

一聴の価値ありですよ。

映画『あの頃、君を追いかけた』も大ヒットの予感。

きっとThinking Dogsも、もうすぐブレイクします！

下記にいくつかの紹介記事をあげておきます。

是非、聴いて欲しい。

そんな魅力が彼らの楽曲にはあります。