V6【TAKE ME HIGHER】歌詞を考察！見えないものに立ち向かえる理由と守りたいものを紐解く

【TAKE ME HIGHER】は、特撮テレビドラマ「ウルトラマンティガ」の主題歌。

V6メンバー・長野博さんが同ドラマに主演しており、V6初のタイアップ曲です。

作中では至る所でこの楽曲が複数のバージョンで流されています。

まさに、「ウルトラマンティガ＝V6」と連想できる楽曲。

1996年の発売からかなり長い間親しまれており、V6の代表曲ともいえます。

また、この曲のPVでは、メンバーのアクロバットな姿が印象的。

ダンスミュージックに相応しい形で、メンバーがバク転等のパフォーマンスを披露。

ジャニーズユニットが特撮テレビドラマの主題歌を歌うことは、当時としては異例。

それまでの特撮テレビドラマ主題歌とは、種類が大きく異なっています。

【TAKE ME HIGHER】の歌詞は、とにかくポジティブ。

地球を守るヒーロー、ウルトラマンの姿も絡めています。

明日を生きる人のために、守りたいものを守る。

歌詞の中には「愛」や「勇気」といったキーワードがちらほら出てきます。

また、「TAKE ME HIGHER」の和訳は、「私を高い場所に連れていって」。

高い場所＝平和な明日と考えると、それを妨害するものから守ることが特撮ヒーローの役目。

つまり、ウルトラマンティガへの応援歌とも捉えることができます。

ウルトラマンティガの設定も、「新しい時代を生きる人々を守る存在」というもの。

歌詞では、ウルトラマンティガの世界観に寄っている部分もちらほらあります。

明日を生きるために、それを守るウルトラマンティガを応援する曲。

まさに特撮ヒーローの主題歌といった歌詞になっています。

こちらの意思に関係なく太陽は昇り、沈みます。

そして、夜明けはいつもと変わらない風景で訪れます。

地球が崩壊でもしない限り、それが変わることはありません。

これが、地球にとっての「平穏」なのです。

その中で、我々人間はいつもと同じ日常を過ごす。

我々は命ある限り、その瞬間を生きている。

この部分はそういう日常風景が書かれています。

まるで無限のように感じるその時間の、ほんのわずかな瞬間。

日頃様々な事で忙殺されがちですが、世界から見ると同じ風景に見えるのです。

一見すると平穏な日常ですが、光あるところに影があるのが世の常。

それは人々の微笑みを恐怖に変えてしまいます。

ウルトラマンティガは、その恐怖から身を挺して守るために存在します。

作中では多くの怪人が登場し、地球を破壊しようと画策。

ウルトラマンティガは、それから人々の笑顔を守るために戦い続けているのです。

見えない今日の風は、こうした影の部分をイメージしていると考察できます。

ウルトラマンティガでいえば、怪人がそれに該当。

人々の幸せな毎日こそが、最も尊いもの。

その尊いものの危機には、悠然と立ち向かう。

ウルトラマンティガの決意が見える部分ともいえます。

ウルトラマンティガは、どうして陰に立ち向かうのでしょうか。

そこには、ウルトラマンティガ自身がそういう設定のヒーローだからです。

また、ウルトラマンティガの中身の主人公が、正義感に溢れる人物というもの理由です。

主人公のマドカ・ダイゴは、自由をこよなく愛する人物。

それを脅かすものは、絶対に許しません。

だからこそ、人々のために無償で、体を張って戦っているのです。

人を守る存在だからこそ、命ある限り戦える。

特撮ヒーローならではの犠牲心が、ウルトラマンティガにも存在しています。