曲全体で特徴的なのが、随所にカウントが登場することです。
「one time」「two times」と続き、全体で8回までカウントされています。
これが躍進するリズムを生み出しています。
さらに、カウントに続く歌詞に注目しましょう。
カウントが増えるごとに、EXILEが躍進していくさまが見えるようです。
最初は単なる思いつき(発想)から始まっただけでした。
思いつきが膨らむごとに、「なんだか上手くいきそうだ」という思いが強くなります。
ここで続くのはカウントではなく「hit」という歌詞。
これは攻撃が命中することの他に、音楽が流行する「ヒット」でもあります。
人々の心を見事掴んだのでしょう。
そしてEXILEの曲はどんどん有名になっていきました。
躍進が止まらない!
Three times チャートを騒がせ Bottoms up ! Bottoms up !
Four times まさかの連続
ミラクル起きる 躓(つまず)いても起きる
必ず耐える 蘇る エグザイル
Yea! Yea! Yea!
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
3カウントに入る頃には、楽曲がチャート入りも果たします。
「Bottoms up」は「乾杯」を意味する連語です。
素晴らしい結果をみんなで祝っているのでしょうか。
この躍進を「奇跡」とも表現しています。
しかし、EXILEのもとにはただ奇跡が起こったわけではないようです。
困難に直面していたことが「つまずく」という表現から察せられます。
それでもただで折れないのがEXILE。
困難の中で耐え忍び、そこから復活する。
グループ全体を貫く気概が読み取れます。
ちなみにEXILEのデビューは2001年ですが、すぐに話題になれたわけではなかったようです。
初めてミリオンセラーを達成したのは、デビューから2年後のこと。
そこまでは苦労もあったでしょうし、もしかすると不安にも苦しんだかもしれません。
彼らの苦労が報われた瞬間を切り取った歌詞とも読めるでしょう。
苦労を振り返る
あれは遠い日々 その日を泣いた
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
大きな達成感を味わうと、これまでの努力が報われたと実感できるものです。
そんな時に脳裏をよぎるのは、苦労を重ねたかつての日々。
EXILEにも辛い努力の時間があったのでしょう。
「遠い」というフレーズから分かるように、過去の出来事を振り返っているようです。
今は遥か彼方を 目を凝らして射貫く
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
しかし、いつまでも過去に目を向けてはいません。
彼らの活動は始まったばかりであり、最終地点はまだまだ先なのですから。
最後に辿りつきたい場所を目立たせるかのように、矢のような目で見据えます。
拡大していくグループ活動
世界を飛び回る!
Five times 東西南北 街から街へと Hey ! Hey ! Hey !
Six times ちゃんと伝えきれているかな? Wanna thank you
何でもやれるそんな気になれる
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
EXILEが数々の町を移動する。
その様子は、まるでツアーやコンサートを表しているかのようです。
謙虚なEXILEは、駆けつけてくれるファンへの感謝も忘れません。
アーティストはファンがいてこそ成り立つものといえるでしょう。
メンバーと同じくらい、ファンの存在が心強いものと思えているのでしょうか。
自分達に不可能なことはないと力強い気持ちになっているようです。
全力で挑むEXILE!
Seven times 盛り上がりまくり Jump around! Jump around!
Eight times 前代未聞で想像を凌ぐ 程にストロング
全てを懸ける 捧げる エグザイル
Yea ! Yea ! Yea !
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
「jump around」は「飛び回れ!」という意味を持つ英語です。
ライブの熱狂がそのまま伝わってくるかのようなフレーズですね。
ライブの盛り上がり、話題性は前例がないほど。
どんどん力強さが増していきます。
周りからの期待に全力で応える、EXILEメンバーの気合がうかがえます。