どうしてカウントが8まで?
ところで、歌詞の中に出てくるカウントは8までです。
なぜ「8」なのでしょう?
実は8という数字には、いくつか象徴的な意味があるのです。
歌詞の中でも、その意味にかけて8カウントまでなのだと思われます。
1、末広がり
8を漢字で書くと「八」。
山のように裾が広がっていることから、「末広がり」と言われたりします。
日本では幸運を表す文字の1つです。
また、古来から日本では「八百万の神々」という言い方もしてきました。
これは「八」に「とても多い」という意味があるからです。
2、無限
夢はどこまでも
解き放たれた矢は何処へでも何処までも
この心を乗せて行く
I still remember
あれは遠い日々 その日を泣いた
今は遥か彼方を 目を凝らして射貫く
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
ここで初めて、「矢」の正体に近づけるかもしれません。
「矢」とは物理的なものというよりも、気持ちを届けるための象徴なのですね。
勢いのついた矢は遠くまで飛んでいきます。
また、CDジャケットの画像にある14本の矢を思い出してください。
あの弓はEXILEという1つのグループの表現でしょうか。
それならば14本の矢は、メンバーそれぞれの思いを表すのかもしれません。
放たれる方向は違っても、EXILEという根っこは1つなのです。
積み重なる思い出
あれは遠い日々 その日を泣いた
今は遥か彼方を 目を凝らして射貫く
出典: BOW&ARROWS/作詞:michico 作曲:T.Kura・michico
曲中には、上のフレーズが計3回登場します。
言葉は全く同じでありながら、含まれる意味合いが変化しているのではないでしょうか。
「遠い」などの表現から、過去を振り返っていることは分かります。
また、先を見据えることから、未来に目を向けていることも読み取れるでしょう。
しかし、このフレーズに具体的な記述が1つも含まれていないのです。
「あれ」がどんな出来事なのか、「その日」がどんな日だったのか。
また、見据える場所にどんなものが待ち受けているのかも分かりません。
ここではあえて抽象的な言葉を使っている可能性があります。
8カウントに乗って語られる活動の間に、EXILEは様々なことを経験したはずです。
経験が増えるほど、振り返る思い出は変化していくもの。
上のフレーズが登場するたびに、回想する思い出の内容が変化しているのでしょう。
涙したことに触れられていますが、これは悲しい涙とも限らないのです。
幸せな思い出を大切にすると同時に、さらなる高みを目指していく。
そんな思いが込められた歌詞かもしれません。
一緒に思い出を振り返ろう
今回は、EXILEの「BOW & ARROWS」を解説してきました。
EXILEと一緒に、これまでの活動を振り返ってみませんか?