いきなりメンバー3人が少女マンガ風に
00:40からまたまた世界観が変わり、なんとメンバーが少女漫画タッチに描かれます。
バラの絵をバックにかなり美化されたメンバーがお互いを見つめている・・・。
これはBL路線を狙ったのでしょうか?それとも何か深い意味が?
どちらにせよ侮れないバンドです。そこが魅力の一つなのですが。
2回目のサビ
ああ、どこ行けば自分を見つけ出せるだろう?
どこ行けば・・・。
出典: URCHIN PHANTOM/作詞:Daiki Kato 作曲:Daiki Kato
そして2回目のサビに突入します。
ストレートに解釈してしまえば自分を見失っている状態ということ。
音楽業界の荒波に飲まれれば、自分が何者なのか、わからなくなるのは想像に難しくありません。
東京と名古屋を行き来してライブ活動している彼ら。
ハードなスケジュールをこなしているわけですから精神的に追い込まれることもあるのでしょう。
ただ、そんな風に解釈されるのが嫌で、あえて皮肉でか弱いバンドを装い歌ってるのかもしれません。
だとすればかなりの策士!
ストリートファイターのパロディも
00:57からは、30代以上の人間ならすぐに反応するだろう映像が見れます。
ボコボコに殴られた3人の顔が並び、上に「CONTINUE?」と書かれた文字が。
そうです、往年の大ヒット格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」です。
前の歌詞と合わせると、こんな先が見えない状況でも俺たちは続けるべきなのか?
「CONTINUE」するべきかと自分をといつめていると解釈できそうです。
相変わらず悩みが続く歌詞
ではそんな状況で歌われる歌詞はどうでしょう。
やることなすこと上手くいかず
現実から逃げるように帰宅
不安を煙に巻き夢に飛び立ち
出典: URCHIN PHANTOM/作詞:Daiki Kato 作曲:Daiki Kato
冒頭からずっと悩みっぱなしのTHE ENTH。
メロコア系ではあまりないタイプといえます。
ただ人間らしい等身大のメッセージと親しみやすいキャッチャーなメロディと相まって
絶妙なケミストリーが生まれています。
印象的なフレーズも
個人的にはこの曲の歌詞で一番印象に残るフレーズです。
今夜も音の海に不時着
出典: URCHIN PHANTOM/作詞:Daiki Kato 作曲:Daiki Kato
音の海は、色々解釈できます。
しかしながら不時着となるとあまりポジティブな印象ではありません。
ましてや目にあざやたんこぶが出来た状態で歌うのですからより一層ネガティブに響きます。
納得いかないライブだったのか、いいメロディがなかなか浮かばない夜だったのか。
こういった複数の解釈を聞き手に委ねるのは、優れた作詞家である証拠。
ますます憎めないバンドです。