「Scream Hard as You Can」ラスベガス2枚目のアルバムに収録

ラスベガスの2枚目のアルバムとなった『All That We Have Now』の2曲目に収録されている「Scream Hard as You Can」。

アルバムの中で、一番ギターのパートがフロントに出た感じが新しく、あえてシンコペーションのリズムを使わずに勝負したかったと語るメンバー

馴染みのないリズムでも、ラスベガスらしいサウンドでかっこよくなるという新しい挑戦があったと言います。

『All That We Have Now』(オール・ザット・ウィー・ハブ・ナウ)

ラスベガスの2枚目のアルバムとなった『All That We Have Now』(オール・ザット・ウィー・ハブ・ナウ)は、2012年8月にリリースされ、過去のアルバム売上で最多を記録しています。

アルバム収録曲のうち、シングル以外では「Scream Hard as You Can」「Crossover」「Ley-Line」にPVも制作されました。

アルバムの中でも特に注目されたのは「Just Awake」。日本テレビ系のアニメ「HUNTERxHUNTER」のエンディングテーマに起用され一躍有名になった楽曲

またアーケードゲームの「jubeat saucer」(ユビート ソーサー)にも収録され、広い層のファンを獲得しています。

「Scream Hard as You Can」歌詞和訳

Painfull

I am gonna take all pain you carry (and) pull you out from the dark!

“it’s not this and it’s not that…”
mumbling the same phrases over and over
can’t make the right decision

出典: Scream Hard as You Can/作詞:FaLiLV 作曲:FaLiLV

君の背負ってる痛みをすべて僕が取り除いて、暗闇から解放してあげる!」

”これ、とかあれ、とかじゃないんだ”

「おんなじフレーズぶつぶつ繰り返して、正しい判断ができないじゃん

ラスベガスの第一作目のアルバムではダンスナンバーを中心とした、とにかくハードなバウンスが多く採用された楽曲が多く見られました。

歌詞にもそのパーティムードは十分に反映されていて、とにかく弾けて踊ろう!といった表現が目立ちましたが、この「Scream Hard as You Can」はまさに心の叫びその物。

のっけから、痛みや暗闇といった影の表現が登場します。不安や躊躇から一歩踏み出せないでいる誰かを叱咤するかのような表現が続きます。

自業自得?

feel’s like you’ve been thrown somewhere on your own
suddenly, in middle of no where with no others to talk or (to) rely on

Despondency
nostalgic memories entwines you like a vine
stabs you with thorns

出典: Scream Hard as You Can/作詞:FaLiLV 作曲:FaLiLV

「突然、話す人も頼る人もいない何にもない場所のど真ん中に、自分自身で自分を掘り出したみたいな感じだよな」

「絶望。懐かしい記憶がツタの様に絡まって、トゲで君をさすんだよ」

結構身につまされる歌詞の連続で、悩みの渦中にある人は胸が締め付けられるようなクルーシャルな表現。

自分で自分の居場所をなくしたんじゃないの?昔の記憶ばっかりに縛られて、がんじがらめになってるのは自分の責任とでも言いたいようなかなり強気な表現です。

励まし方が単刀直入

You carry so much pain inside
why do you act to be strong?
you bluff and say you are okay
wicked smile proves you aren’t
don’t you be crying because sad face does not suit you
all I want is you
please keep smiling

出典: Scream Hard as You Can/作詞:FaLiLV 作曲:FaLiLV

相当の痛みを内に抱え込んでる。なんで強がったりするんだよ?」

「ごまかして大丈夫て言うけど、無理な笑顔がそうじゃないっていってるし。」

「悲しい顔は君に似合わないから、泣かないで」

「ほんとに欲しいのは君だけ、だから笑っててほしい」

ハードなサウンドも手伝ってか、励ますフレーズがとっても力強く感じますね。甘いラブソングで聞かされる同じようなフレーズとは違った味わいがあります。

ホントに欲しいのは君だけ、ありのままの姿で強がったりしなくていいよ。とやさしく抱擁してくれる表現と、いつまでも泣かないで、笑ってる君が素敵だから。

そういった激励の表現が交差していて、くじけてられない。といった勇気が湧いてくる気がしますね。

決断を下すのは君自身

Sun shine gradually fades away and clouds the answer
stay strong

Formulas and equations is no longer there
decisions are up to you

出典: Scream Hard as You Can/作詞:FaLiLV 作曲:FaLiLV

太陽の光がだんだん消えて行って、答えを曇らせる。強くいるんだよ」

「公式や方程式はもう存在しないんだよ。決断は君次第なんだ

いいですねこの辺も。英語の表現は非常にストレートなので、韓流やJ-popに見られるよな淡い恋ってあまりないんですよね。

僕が守ってあげるとかじゃなく、しっかりして自分で決断するんだ。すべては自分の手の中にあるんだよ。っていう超現実を見つめた歌詞は非常にストレートで好感が持てます。

2作目のアルバムにして、非常に内容の濃い、幅の広い作品に仕上がっていることが見て取れますね。