SNSの世界に飛び込む
流行?ファッション?イマイチわからん!
でもでもちょっと手を伸ばせ、OSH ARE! ! !
あたしにだってできるはずなんだ!
まずは初めの第一歩!
気軽に妄想 手軽に投稿
こんなあたしもいけてるエフェクトかけて
登頂したいのヘヴン!
思い立ったの即登録!
出典: インスタントヘヴン feat.Eve/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人
これは主人公がSNSを始めたときのことを表現しているのでしょうか。
SNSで注目を集める女性のファッション性や流行。
そういった要素には興味がなく、あくまで「自分を変身させる手段」としてSNSに憧れを持ったようです。
そもそも現実の自分に満足感が得られていなかったのですね。
そのため、現実をリアルにうつすのではなく、しっかりと加工するという方法を選びました。
歌詞を見ると、主人公の行動力の高さがうかがえます。
動機はどうあれ、「現状を何とかしたい」という強い気持ちを胸に秘めていたのではないでしょうか。
一筋縄ではいかない
タグ付けする友達がいない!!
位置情報?あぁ地図読めない!!
これが SNS ワールドの洗礼か…
必死にサバイブ&エフォート
あたしはここだよ!見てくれ世間ッ
気になったなら押して押されてsay! いいね!
出典: インスタントヘヴン feat.Eve/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人
憧れを持って飛び込んだSNSの世界。
ところがなかなか順調にはいかないよう。
SNS上で自己実現を叶えるためには、まず見てくれる人や友達が必要。
有名になったインスタグラマーも、コツコツと努力を重ねた結果です。
そんな人たちの中で生き残るためには、同じように多くの努力を求められます。
主人公は「見てもらう」ために必死に試行錯誤を重ねていますね。
段々と姿を出す本心
偏った「好き」
スキの音で跳ねる衝動だけでいいやん
なんて思うのにさ
映える方向までついつい追っちゃうよ
いいね いいね もっとくれたら
いいな いいな 不純だっていいよ
インスタントな魔法で
ぼくらちょっと繋がれるんだ
出典: インスタントヘヴン feat.Eve/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人
自分が好きだと思うものを皆と共有したい。
最初はそんな純粋な想いで十分だったはずです。
ところが、「もっと注目されたい」という欲求には終わりが見えません。
「いいね」を貰うために今日も加工で偽った自分を見せている。
そんな心の状態を「不純」と表現しています。
後ろめたい気持ちと隣り合わせで得られる繋がり。
「分かっていても止めたくない」という心理を見ることができますね。
いいね!いいね!アイしてみても
いいね?いいね?どうぞお好きに
いいね!いいね!マジでどうでも
いいね!いいね! の数とか
出典: インスタントヘヴン feat.Eve/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人
ここでも男女の掛け合いがあります。
「いいね」の数にこだわって意味があるの?
そう投げかけていますね。
心から笑えた経験
ハッとするような情景が
パッと消えそうな心象が
ぼくあたしのファインダーを 満たしてキレイさ
どうでもいいことも追っかけて共有して
笑えた感情は“本当”なんだ!
だからもう映え映えとしたヘヴンなんて
どうでもいいから
どうでもいいけど やっば撮っちゃう
派手なスイーツ
出典: インスタントヘヴン feat.Eve/作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人
ここで、隅へ追いやっていた感情が目覚めました。
純粋に何かを共有する喜び。
「いかに写真映えを狙うか」ではなくて、もっと大切な人との心の繋がり方。
ハッピーエンド…と思いきや、最後にはしっかりとオチが用意されています。
やっぱり見た目が素敵なスイーツがお店で出てきたら、写真に撮ってしまいました。
でも、これはとても健全な行動に感じますね。
加工やフィルターにこだわって現実以上の魅力を無理に生み出す状態。
それをこの楽曲では題材にしていたのだと思います。