2番目のサビ。

世界がまわり過ぎていく月日。

誰かとつながる親交もなく、一人ぼっちでおいていかれたような孤独な心境が主人公を襲います。

自然の景色を眺め、生きていることを感じる

ひとつひとつ消えゆく街の灯(あかり)を
意味もなく数えて過ごします

出典: 世界はまわると言うけれど/作詞:Azuki Nana 作曲:Yuri Nakamura

ここで歌われている時間は

すこしずつ灯りが消え、暗くなっていく街を1人眺める主人公。

1番目の歌詞の、四季を眺めるときと共通するように、移り変わっていく年月、時間を1人無意識に眺めています。

人と関わらず、自然の景色にただ思いを馳せる。

こうした行動は唯一私が生きているという実感をするときなのかもしれません。

ただ生きていきたい

ずっと同じとこで動かずいれたなら
地球(ちきゅう)がまわってゆくのを
眺めていたいのに…いつまでも

出典: 世界はまわると言うけれど/作詞:Azuki Nana 作曲:Yuri Nakamura

孤独さを感じながらも、私のただ生きていたいという思い。

そうした微かな願望が垣間見える歌詞

ただ地球がまわり、移り変わっていく日々。

孤独ではあり人と関わることはありませんが、裏切られることなく時間を重ねていきたい。

そんな儚い思いが秘められていると考えられます。

地球とともに無気力なままで私らしく生きていく

空の色が変わっていくだけ

世界はまわると言(ゆ)うけれど
頭上の空だけがめぐるだけです

出典: 世界はまわると言うけれど/作詞:Azuki Nana 作曲:Yuri Nakamura

3回目のサビ部分。

空がめぐるということは、晴れる、曇る、雨が降るなどの天気の移り変わりを表しているのでしょう。

ここでも世界(人間の生活や人生)は変わり、進化していきます。

しかし、私の中では、ただ空の色が変わっていくだけの日々ということがわかります。

地球の速度とともに生きていく

何処にもいかないということは、おそらく私が人にも景色にも時間にも思いを馳せないとき。

そんなときはただ地球がまわるように、ただ無のままその速度とともに生きていく。

人との関係に傷つき、疲れた私は無気力となります。

そして、その生き方を貫き、地球とともにまわる(生きていく)のでした。

『世界はまわると言うけれど』秘めた魅力

悲観的に思える歌詞でありながら、希望が射し込むような美しい音楽