「ボーイズ・ミーツ・ワールド」
「hope」の収録曲
「ボーイズ・ミーツ・ワールド」は2020年にリリースされたマカロニえんぴつの楽曲。
この曲は同年4月に発売されたフルアルバム「hope」に収録されています。
初回限定盤にはマイナビBLITZ赤坂で行われたライブ映像を収録したDVD付き。
ファン待望の2年ぶりのフルアルバムはかなり好評な作品となりました。
リクルートの企画とタイアップ
「ボーイズ・ミーツ・ワールド」はリクルートとのタイアップ曲。
「Follow Your Heart & Music」という同社の企画に参加しています。
この企画は挑戦する人を音楽で応援したいというメッセージが込められたもの。
「ボーイズ・ミーツ・ワールド」はこのテーマでいう"挑戦する人"についての曲であると考えられます。
世界と出会う少年たち
タイトルの「ボーイズ・ミーツ・ワールド」を直訳すると"世界と出会う少年たち"。
ここでいう少年とは、この曲に登場する主人公の"僕"だけでなく、僕と同じ立場に居る人のことを指すと考えられます。
僕を含む彼らは大人であり少年。
つまり少年心を持ち合わせた大人なのです。
では、さっそく歌詞解説に入っていきましょう。
ネガティブな僕
"君"とは何なのか
いま、求められる全てから
逃げたくなった僕はまるで
暇潰しに歌ってるあいつにすら
勝てなくなった気がしてて
出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ
主人公の僕は何もかもから逃げ出したい気持ちに駆られていました。
なぜなら、社会や周りからの期待に応えることに疑問を持ち始めてしまったから。
誰かに期待された自分で居ることに意味を感じなくなってしまったのです。
そんな気持ちでいると、ふと目に入ったのは歌を歌う誰か。
その人が社会にどんな貢献をしているのか知る由もありません。
それでもただ好きなことをしているという行為に羨ましさを感じてしまったのです。
なんか今日は君が憎い
なのになんか君が欲しいの、なんでだ
出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ
ここで"君"という存在が出てきました。
ここでいう君は"僕が抱く夢"のことであると考えられます。
僕はもともと夢を持つ人間。
その夢に対して憎いけれど欲しいという表現をしています。
それは僕が夢に対してまっすぐな生き方が出来ていないから。
夢がなければ僕は気持ちを揺るがすことなく、誰かが期待する自分になることが出来ました。
しかし実際は夢の存在が、そんな僕でいることへの疑問を投げかけてくるのです。
僕はそんな夢を憎いと表現しながらも、どうしようもなく欲しています。
"ヒト"と"人"
素晴らしきこの世界に
しがみついて嘘を垂れた
出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ
ここでの素晴らしいという表現には少し風刺的な意味が込められています。
僕が今生きている現実世界では、夢は邪魔な存在。
そんな世界では多くの人が夢を忘れ、至極真っ当に生きることを選んできました。
そうすることが当たり前のように思えたから。
多くの人がそうするように、僕も自分という存在に嘘をついてまで世界に寄りすがってきたのです。
少年だった僕たちは
カネを知ってヒトになった
出典: ボーイズ・ミーツ・ワールド/作詞:はっとり 作曲:マカロニえんぴつ