MOROHA『俺が俺で俺だ』
『俺が俺で俺だ』というタイトルを聴いてどのような印象を受けますか?
オレオレ詐欺ではありませんよ。
俺という言葉から押しの強い態度を想像する人も多いでしょう。
俺という存在を世界に押し出すようなタイトルには、
ここに俺はいるよ!
他の何者でもない俺なんだ!
という強い気持ちが表れているように感じます。
今回は、MOROHAの歌う『俺が俺で俺だ』の世界に踏み込んでみたいと思います。
映画「君が君で君だ」のアンサーソング
一見押しの強いタイトルのように見えますが、実はこの曲はある映画のアンサーソング。
『君が君で君だ』という映画を見て作られた曲だそうです。
『君が君で君だ』は、3人の男が尾崎豊・ブラピ・坂本龍馬になりきり同じ女性に恋する物語。
奇想天外な展開に度肝を抜かれる作品です。
「君が君で君だ」予告編
予告編では訳が分からない…というのが正直な感想かもしれません。
「君」を大切に思う3人の恋の行方が気になります。
気になった方はぜひ映画館に足を運んでみてください!
尾崎豊「僕が僕であるために」の影響も
予告編をじっくりと見ていると、バックに尾崎豊さんの曲が流れていることが分かります。
そして3人が尾崎豊さんの曲を熱唱するシーンもありますね。
あれ?この曲なんて曲だったっけ?
と思い出してみると、なんと「僕が僕であるために」ではないですか!
『君が君で君だ』
『僕が僕であるために』
なんとなくリンクしていますね。
実は尾崎豊さんになりきる役で出演している池松壮亮も、尾崎豊さんの影響を強く受けているということ。
幼いころから父親の影響で尾崎豊さんの曲を聴いていたと語っています。
中でも『僕が僕であるために』は最初に父親に教わった曲だそう。
それだけ想い入れの深い曲だったんですね。
『君が君で君だ』は『僕が僕であるために』の影響が強く感じられる映画。
そしてそのアンサーソングとして生まれたのが『俺が俺で俺だ』です。
『君が君で君だ』
『僕が僕であるために』
『俺が俺で俺だ』
聴いていると混乱してきますが、今回特集中の『俺が俺で俺だ』にはどんな心情が隠されているのでしょうか?
正直な言葉たちが胸に刺さる!
『俺が俺で俺だ』の持つ不思議な魅力
『俺が俺で俺だ』は、MOROHAの歌うラップソング。
切なげなアコースティックギターの音色と共に、少し笑えるラップが繰り広げられます。
それはまるで昭和の名曲の曲紹介。
これからどんな曲がはじまるのかとワクワクしてきますが、メロディーは一向にはじまりません。
曲紹介のような語り口調のラップがえんえんと続くのが『俺が俺で俺だ』なのです。
聴けば聴くほど独自の世界に入り込んでしまい、ついつい聴き入ってしまいます。
その魅力は曲を彩る正直な言葉たち。
自虐的に「俺」の人生を振り返るMOROHAの歌詞に共感できるアラサーの方も多いと思います。
聞き流すことのできない鮮烈な言葉たちが心に突き刺さります。
MVは24時間限定公開!
気になるMVですが、2018年の1月7日に24時間のみ限定公開されていました!
見逃した人はとても悔しいとは思いますが、限定公開ということでプレミア感も高まりますね。
限定公開のため、残念ながらYouTubeでも公開されていません。
ではせめて解説だけでも!
見た人も見なかった人も楽しめるようにMVを解説していきますので、ぜひ最後までお楽しみください。