CHEMISTRY「キミがいる」

2005年リリース

【CHEMISTRY/キミがいる】明日を見つめる歌詞を解釈!ドラマの世界観にリンクした内容が泣けるの画像

まずは、楽曲の基本情報に触れていきましょう。

「キミがいる」は、2005年2月23日にリリースされた彼らの14枚目のシングルです。

他のミュージシャンとのコラボや各種タイアップを獲得した楽曲が詰め込まれたシングル作品になっており、オリコンチャート最高4位を記録するほど多くの人に愛聴された1枚になっています。

その中でも「キミがいる」は、ノリの良いR&Bサウンドの中でもしっかりと歌詞を聴かせる楽曲に仕上がっており、自然と心にその言葉が届いてくる名曲に仕上がっています。

ドラマ「87%」の主題歌に起用!

ドラマ「87%」

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また、この楽曲は日本テレビ系のドラマである「87%」の主題歌に起用されており、しっかりとタイアップを獲得しています。

このドラマは、2005年1月12日から3月16日までの間に放送され、乳癌に蝕まれた母親の奮闘を描き、その闘病の姿に多くの人が涙した名作ドラマになっています。

また、主演を務めたのは夏川結衣と本木雅弘であり、夏川が乳癌に冒されたシングルマザー役を、そして、本木がその診断をした医師役を演じています。

そんな壮大で難しいテーマの作品に挑戦した脚本家は秦建日子であり、脚本家自ら主題歌である「キミがいる」の作詞を務めています

だからこそ、ドラマの世界観がしっかりと楽曲にも反映され、より心に深く残るドラマ・楽曲に仕上がったのではないでしょうか。

それでは、次にそんな「キミがいる」の歌詞を紐解いていきましょう。

明日を見つめる歌詞を解釈!

爽やかな朝の情景

nana 澄み渡る nana 空に少しずつ
nana やわらかな 朝の光 ふりそそいで

出典: キミがいる/作詞:秦建日子 作曲:市川淳

まずは導入部分です。

爽やかな朝の情景を描いた冒頭からは、幸せなワンシーンを思い浮かべることができます。

カーテンを開け放って、朝の光を浴びて1日のスタートを迎えるような希望を感じる歌詞ら始まっていきます。

少し青いトマト 両手で転がす
おどけたその笑顔で 今日をまた始めよう
いつのまにか あたりまえの瞬間の
ひとつひとつがこんなにも 胸震わせるのだろう

出典: キミがいる/作詞:秦建日子 作曲:市川淳

続いて、その朝のシーンが展開されていきます。

トマトがまだ青く熟れきっていないことからも、スタート感を醸し出していますね。

そして、そんなワンシーンがどれだけ尊いものかを伝えていきます。

笑顔で1日のスタートを迎え、当たり前を当たり前と思わずに過ごしていく姿からは、恋愛などにも重ねることができます。

マンネリ化せず、常に自分たちはまだ青いままだと意識することで、一つ一つの出来事を大切にできるのではないでしょうか。

未来への希望!今を大切に!

昨日までの憂鬱は捨てて
変わらない明日を祈ろう
確かなことは ただ ひとつだけ
手を伸ばせばほら 君がいる

出典: キミがいる/作詞:秦建日子 作曲:市川淳

そして、サビに入っていきます。

特別、大きな出来事が無いとしても、無事に明日を迎えられるというのは素晴らしいことです。

そう思うことができれば、これまでの嫌なことに目を向けるよりも未来への希望を感じることができます。

さらに、そこに大切な君がいてくれたら、よりそんな日々は輝いていくのではないでしょうか。

ありふれたいつもの道ふたり
何気なくただ 歩いてく
確かなことは ただ ひとつだけ
目の前にはほら 君がいる

出典: キミがいる/作詞:秦建日子 作曲:市川淳

何気なく過ぎていく当たり前の日々を大事にすることがやはり大切なようです。

また、未来に希望を馳せてはいますが、不確定な未来を憂いたり、過去にすがったりするのではなく、確実な今をより大切にしようという想いも語られていきます。