丘に登ったら いつか見た景色
季節の魔法で
君にうもれていた 君にうもれていた Oh
夢じゃない 弧りじゃない 君がそばにいる限り
いびつな力で 守りたい どこまでも Oh
出典: 夢じゃない/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
「季節の魔法」という言葉で浮かぶのは、険しい冬が終わり、春になって花が咲き乱れる様子でしょうか。
だとすると、「丘に登った」時に見た「いつか見た景色」とは、冷たい海を彷徨う時が終わり、君と出会い暖かい場所にたどり着いた時の景色、
つまり、「君」と出会った時の景色を指しているのでしょう。
そんな風に「君」と出会った頃のことを思い出している現在は、夢の中の花畑のような「君」と共に在るという幸せに「うもれていた」 のでした。
スピッツの「日なたの窓に憧れて」も、幸せな方に近づいていくと後で痛い目を見るというような歌詞が盛り込まれていたのを
後から削ったというエピソードがありますが、「夢じゃない」には、放浪の末「君」と出会えたという「夢」のような「幸せ」の、
さらにその先の「幸せ」が描かれているのですね。
「日なたの窓に憧れて」に関しては、草野さんが以前のインタビューで話していた幸せすぎると不安になるということが
歌詞にも影響していると考えられるエピソードですが、
「夢じゃない」は、どうしても結果を出したかった『crispy!』収録曲ということもあり、もしかしたら我慢した部分なのかもしれません。
どんなに汚れても君を守り続ける!
暖かい場所を探し泳いでた
最後の離島で
君を見つめていた 君を見つめていた Oh
夢じゃない 弧りじゃない 君がそばにいる限り
汚れない獣には 戻れない世界でも
夢じゃない 弧りじゃない 君がそばにいる限り
いびつな力で 守りたい どこまでも Oh
出典: 夢じゃない/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
「暖かい場所を探し泳いでた」 という歌詞が繰り返されるのは、前の歌詞の「いつか見た景色」もそうでしたが、
「君」と出会った時のこと、そして、出会えた「幸せ」を「夢じゃない」と噛み締めていたのですね。
そして、「汚れない獣には 戻れない世界でも」の続きは、次の歌詞の「守りたいどこまでも」という部分でしょう。
つまり、「君」を守った結果、自分が戻れないくらい汚れてしまったとしても、「君」が一緒にいてくれる限りは守り続けようと言っているのですね。
おわりに
スピッツの「夢じゃない」の歌詞を解釈しましたが、いかがでしたか?
これはスピッツファンの筆者の妄想ですが、
「日なたの窓に憧れて」に関して、幸せになりすぎると不安になるということを以前のインタビューで草野さんが話していたというエピソードを紹介しましたよね。
そんな草野さんが実際に歌詞で歌われる「君」のように同じ世界を共有できる人と出会い、幸せになってしまったら、
「夢じゃない」の歌詞のように何度も「夢じゃない孤りじゃない」とその幸せを噛み締め、そして、どこまでも守っていこうと思うのかもしれませんね。
紆余曲折の末の「最後」の恋と思えるような運命の出会いと、「夢」のような幸福、そして、一途な想いが歌われた一曲。
やっぱり名曲ですね!
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