ベイビーベイビー 思い出してくれ
こんなに愛してるってこと
君が涙を流さなきゃダメなんてクソ食らえだ

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

最後の「君が涙を~」の歌詞

傷ついているときにこんな言葉を掛けられたら、堪えきれずに泣いてしまいます。

自分を傷つける世の中に対して、怒ってくれる人がいる。

それはなんて尊いことなのでしょう。

愛されているということを実感できるはずです。

生きていくことは辛くて苦しい。

だけど生きている限り、自分はずっと人に愛される可能性を持っている。

自分を愛して、見守ってくれる人たちの存在。

それを決して忘れてはいけません。

君の涙を受け止める

「平気平気」って笑わないでくれ
嘘だとわかってしまうから
涙の理由を僕にだけ話してよ

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

強がって傷つくのは、自分だけではありません。

大切な人に本当のことを話してもらえない。

愛しい人に隠し事をされる。

これらがどれほど悲しいことか。

きっと想像できるはずです。

「平気」だなんて嘘を付くくらいなら、いまここで泣きわめいてくれて構わない。

君の涙をぜったいに受け止めてみせるから。

そんな想いから「涙の理由を~」に繋がっているのではないでしょうか?

もっと人を信じていい

2番の歌詞でも、傷つきやすい心について繊細に歌われています。

孤独や切なさというのは、決して単純なものではありません。

複雑で難解。

だからこんなにも厄介なのでしょうね。

二人一緒に出掛けよう

悲しみはお喋り されど幸せは口下手で
耳を塞ぎたくもなる世界へ
さあ出かけようか 財布とユーモア携えて
ふたりぼっちでかき鳴らすメロディー

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

聴こえてくるのは悲しみの歌ばかり。

幸せを歌う歌は、なかなか心まで届きません

だけど、それは君が心を閉ざしてしまっているせいかも。

広い世界に足を踏み出すのは勇気がいるでしょう。

でも、君はひとりじゃない。

いまから二人一緒に出掛けよう。

「財布とユーモア携えて」という歌詞は、なんだかほっこりしますね。

確かにその2つさえあれば、大抵のことはどうにかなるように思えてきます。

君を守るための歌

ベイビーベイビー 疑わないでくれ
君は間違ってないってこと
君の心を守れない歌なんて意味がないや

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

「君は間違ってない」。

この言葉を自分で言うのと、人から言ってもらえるのとでは、心強さがまったく違います。

誰かに自分を肯定してもらえるということ。

それは簡単なことのように思えても、実際はなかなか難しいものです。

だから、「間違ってない」の一言が泣きたくなるほど嬉しい。

傷ついているときは、どうしても自己否定ばかりしてしまいます。

そんなとき自分という人間を丸ごと認めてくれる人がいたら、それだけで救われますね。

この歌は君を守るためにある。

人に守られながら生きる自分を、まずは自分自身が認めてあげても良いのではないでしょうか?

恐れずに瞼を開いて

ダーリンダーリン 凍えないでくれ
孤独が心地よくても
腫れた瞼を少しだけ開いてよ

出典: CRYING BABY/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ

孤独は切ない。

でも、むやみに他人から傷つけられる心配はなくなります。

自分を守るためにひとりになる。

それは、少し寂しすぎませんか?

「凍えないでくれ」これはもっと人を信じてという意味なのだと思います。

人との関わり合いの中で、他人に傷つけられることもある。

しかし、ぬくもりを与えられるのも確かです。

傷つけられても、人を信じることをやめないで。

まずは瞼を開いてみよう。

そうしなければ、人からの優しさに気づくこともできません。

負の感情さえも受け止める