L'Arc~en~Cielの「瞳の住人」?
2004年にリリースされてからというもの、L'Arc~en~Cielの色あせない名曲でもある「瞳の住人」。
今回はその抽象的で解釈が難解な作品をできる限り咀嚼してみます。
収録アルバム
「READY STEADY GO」も収録された「Smile」に入っています。
ジャケットが全然smileじゃない意図が気になるところですが…。
「READY STEADY GO」バンドリでも話題になった曲の歌詞を解析!L'Arc~en~Ciel - otokake(オトカケ)
「レディステ」が「バンドリ」でプレイできる⁉13年前にリリースされても人気の劣ることのない、L'Arc~en~Cielの名曲「READY STEADY GO」を再考いたしましょう。
動画はこちら
ひえ~すごい歌唱力と表現力ですね…。
サビまでのメロは特に変わったことをしてらっしゃいませんが、サビから一転。
どんだけハイトーンなんでしょうね。ハイA音、いやさらにハイなA音ですね。これは女性でも相当キツイ高音ですよ。
ねっとり粘りけのある歌い方が印象的なhydeさんですが、この動画では開けた空のように壮大な歌い方を楽しむことができますね。
「瞳の住人」歌詞の意味は?
それでは「瞳の住人」の歌詞をご覧いただきましょう。
L'Arc~en~Cielの楽曲は歌詞が抽象的にもかかわらず、演奏陣やPVに「読ませる」表現がなかなか見つからないのが難しいところですね。
そこが「聴かせる」ためでもあるともいえます。
今回も例に漏れず非常に難解な歌詞ですが、歌詞が描いた世界を少しずつ紐解いていきましょう。
流動する時間と未来
数えきれない…でも少しの歳月は流れ
いったい君の事をどれくらい分かってるのかな?
出典: 瞳の住人/作詞:hyde 作曲:tetsu
時間が経っても「君」のことはちっともわかりゃしない、という意味が推測できるフレーズから曲がスタートします。
冒頭では数がわからない様子を見せながら、続くフレーズでは「少し」と表現していますね。
矛盾している表現ですが、これはきっと一緒にいる期間よりも大切な何かを示すため。
2人が一緒にいる期間を数えることには、あまり大きな意味がないと感じているのかもしれません。
それよりも「一緒にいる」という事実そのものが大切。
上辺だけでなく、互いの深い所で結びついている2人なのだろうと想像できます。
難しいこと
指先で地図辿るようには上手く行かないね
気づいているよ不安そうな顔
出典: 瞳の住人/作詞:hyde 作曲:tetsu
人生に未来を予測する地図やマニュアルなんかない、ということをいっていますね。
「君」が先のことに不安を抱いているのはよくわかるよ、と。
また直前の歌詞と絡めれば、「君のことをどれほど理解できているのか」について歌われているとも考えられます。
地図に書かれた道や建物などを指でなぞること。
これは実際に地図を見ながらその場所を進んでいくことよりも容易でしょう。
つまり1行目のフレーズは「簡単なこと」を意味しています。
しかし君を理解することはそう簡単ではないのでしょう。
主人公がその難しさに頭を悩ませているうちに、君も主人公が抱える悩みに気がついてしまいました。
だから2行目で不安そうにしているのです。
一緒にいるあなたは、どれほどわたしのことを理解してくれているのだろう?と…。
不安な気持ちというのは、隠そうと思ってもつい表情に出てしまうものです。