さてそんな「Fellas」と反対の意味を持つのが「haters」。
「憎む人、悪口を言う人、批判してくる人」という意味になります。
「bunch」は「束」。
「bunch of haters」つまり悪口を言ってくるやつらは相手にしないで、仲間たちに対して「拳を突き上げろ!」と繰り返しているのです。
この曲は、彼らがさまざまな形で強調してきた歴史性が実は、ファンへのメッセージ伝達の手段だったということを物語っています。
簡単にここでの結論をまとめると、EXILEにとっての歴史とは、仲間に他ならないということですね!
「24karats」は「純度100%」である
例えば金をアクササリーの材料にするときには、他の金属と混ぜて加工されることがほとんどです。
「18金のネックレス」なんてよく言いますよね。
このように金は、数字をつけてその純度をあらわすことが決められています。
そしてその表わし方は「24分法」によるものです。
タイトルは「純金」を表している!
「18金」は全体の24分の18が金、残りの24分の6は他の金属でできているという意味。
それなら、楽曲のタイトルに使われている「24karats」とは、全体の24分の24すべてが金でできているということです。
つまり純金ということですね。
純粋、唯一無二の存在がEXILEの理想像
「24karats」はこの曲以外でもシリーズ化され、メンバーの衣装のアパレルブランドの名前にまで使われるほどです。
まさにEXILEの座右の銘といったところ。
歌詞の中では、この言葉の他に「100%濁り無い純金」「純度100%」「桁外れの混じり気ないゴールド」といった言葉が登場します。
これらも「24karats」を連想させるものになっていますね。
つまり「24karats」とは純粋で唯一無二なもの。
一途で混じり気のないそれらが、EXILEの理想とするところなのではないでしょうか。
EXILEとDREAMS COME TRUE
EXILEのリーダーHIROがダンスチーム「Japanese Soul Brothers」を結成したのは1991年のこと。
これが「J Soul Brothers」から「EXILE」へと、まさしく歌詞の通り「FROM JSB TO EX」で現在にいたっています。
「Japanese Soul Brothers」としての彼らが1990年代の半ば、DREAMS COME TRUE(以下ドリカム)のライブにダンスパフォーマーとして参加していたことは、彼らの歴史を語る上で外すことのできない事実です。
EXILEの仲間意識はドリカムに学んだものだった
2014年になって、NHKの音楽番組においてHIROはドリカムのリーダー中村正人と対談をしました。
その際、HIROは「全員でひとつのことを創っていこうという考え方を学んだのはドリカムからだった」と語っています。
「24karats STAY GOLD」でも語られている、EXILEの歴史観の源が実はドリカムにあったというのです。
ドリカムも「24karats」にちなんだ楽曲を出していた
EXILEは「24karats」のようなアメリカ文化上の言葉を、どのようにしてJ-POPの中に織り交ぜ、自分たちのものにしてきたのか。
それも元を辿ればドリカムに行き着くのです。
ドリカムが2000年11月に発表したシングルに「24/7 -TWENTY FOUR SEVEN-」という曲があります。
日本ではドリカムがこの曲を発表するまで、大半の人が「24/7」という英語のスラングを知りませんでした。
この曲のプロモーションで、ボーカル吉田美和がテレビ各局の音楽番組で「24/7」という言葉の意味を盛んに説明していたのが思い出されます。
EXILE自身にとっても受け継いできたものだった
日本においてはドリカムならではのものとして「24/7」という言葉が登場したのだとすれば、EXILEの「24karats」はそこからの影響を受けたものです。
自分たちが「24karats」という言葉に込めた信念を受け継いでいこうとしているように、EXILE自身もまた先人から受け継いできた言葉だったのですね。
うーん、知れば知るほど奥が深い!