はじめての海外撮影
「My landscape」のMVはご覧いただくとわかりますが、スケールが壮大です。
この映像はロサンゼルスで撮影されました。彼女たちにとって、はじめての海外撮影となっています。
場所がどこかということがまず謎だと思いますが、これは飛行機の墓場とも呼ばれる「モハーヴェ空港」でしょう。
スケールが壮大すぎる?
スケールが壮大とはじめに言いましたが、このMVは過剰に壮大すぎるのではないでしょうか。
衣装の肩は明らかにとんがりすぎていて、とても違和感を覚えます。広大な大地をバックに踊るシーンも不思議な印象です。
最後の沈む太陽に向かって行う肩倒立にいたっては、壮大な美しい映像ではありますがとてもシュールに感じます。
これは、すべて意図的に行われているのではないでしょうか。
「My landscape」というタイトルから、おそらく自分の中の心象風景をあらわしていることが推測されます。荒涼とした場所で必死にあがき続けているという意味があるのでしょう。
歌詞を見ていただくとわかりますが、リアルな妄想が膨らみすぎて現実では何もできなくなってしまう様子が描かれています。
「すぐ出る杭打たれないように撃ちかえせたらいいな」という歌詞が、そのダンスと合わせてとても印象に残りますよね。
これはすべて自分の内側の葛藤であり、その膨らみすぎた心の中の風景を意図的な壮大な映像によって描いているのだと思います。
歌詞を紹介
次に、気になる「My landscape」の歌詞について紹介します。
不安や弱さへの葛藤
弱音ばかりその山猫
you are never darling 越えたくて
弱音ばかりその山猫
you are never darling 越えたくて
不意に襲ってくる不安と
あなたに巣食う あぁ 未来ごと
飽きない 邪悪もない
出典: https://twitter.com/bish_lyric_bot/status/932924911957315589
自分の中の不安や弱さに対する葛藤が「My landscape」の歌詞には描かれています。「弱音ばかり」というところからも、それが感じられるのではないでしょうか。
「you are never darling」とは、相手から言われたことなのだと思います。
おそらく、「お前は最愛の人にはなれない」という意味でしょう。その現状を越えたいのです。
強さを手に入れたいけれど
夢見がち でそう リアルすぎて無に
言うこと無い もそう 妄りせずに
夢見がち なそう リアルすぎな妄想に
無い曇天 茜色に染まる
まだリスクリスク
負えない 全てを
発散できぬ 涙流れて
頬 伝う ほぼ いらない
My landscape
出典: https://twitter.com/bish_lyric_bot/status/935978529606459392
ほっとくとどでかく次第にハローハローハローBAD
Just do it do it
食らうといいでもそういかない
終わりですはいハメは外さない
いっそこのままならばハローハローハローBAD
すぐ出る杭打たれないように撃ちかえせたらいいな
それでいいの?
出典: https://twitter.com/bish_lyric_bot/status/933257417076367361
夢見がちというとロマンチックなことばかりが考えていそうですが、そうではありません。
リアルな妄想をしすぎて、現実で何を語るべきか何をするべきかわからなくなってしまっているのだと思います。
自分でもそれをやめたいと思っていますが、現実に飛び込む勇気が持てないのです。
「いつかいつか」と言っていても、その日が来ることはないでしょう。
「出る杭打たれないように撃ちかえせたらいいな」という歌詞は、その強さを手に入れたいという意味です。
しかし、そのすぐ後に「それでいいの?」と疑問を投げかけるのです。
力づくで自分の希望を押し通すようなことが、果たして正しいのかと考えてしまうのでしょう。
まとめ
以上のように、「My landscape」の歌詞は外側に向かっていくものではなく、自分の中での戦いが描かれています。
その妄想や葛藤が大きくなりすぎたことを、MVの壮大すぎる演出によって表現しているのではないでしょうか。
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