高校時代、口うるさく注意する先生を自分とは別の人種のように思っていたという人は多いのではないでしょうか。
そんなに怒られた記憶がないという人も、教壇の向こうとこちら側で別の空間のように、先生と深く関わらずに学生生活を終えたという人も多いでしょう。
しかし、大人になってわかるのは、かつて不自由な規則で自分を縛っていた大人達も大変な思いをしながら働き、自分たちはそんな大人に守られていたのだということです。
校則から逃れて聴いていた音楽は、当たり前のように「生きててよかった」と感じられるような瞬間を歌い、自分もそんな夢物語を信じていたという歌詞です。
今学生の人からしたら、かなり厳しい内容の歌詞かもしれませんが、多くの大人にとってこれが真実です。
大人になる時間が与えられないまま「責任」ばかり増えていく
嫌いだったわけじゃないんだ ただ矛先が欲しかった
背が伸びていくにつれて 押し付けられた「責任」の二文字
気持ちだけが追いつかなくて 周りは大人になってる気がして
僕は一人だった
出典: https://twitter.com/My_Bad_Heart/status/878567554683252736
相手が嫌いだったわけじゃなく、自分を守る「矛」を求めて反抗を繰り返していただけという気持ちもよくわかりますね。
しかし、そうやって過ごしていても残酷に時は流れて、歳をとればとるだけ、子供ではなくなり、社会は「責任」を押し付けます。
そんな社会に「気持ちだけが追いつかなくて」、自分も大人になっても周りに取り残された気持ちになっていたという歌詞。
孤独な心情が切実な言葉で描かれていますね。
いつまでも子供で許されるわけない
本当は知ってた いつかは全部終わるんだって
いつまでも子供で 許されるわけないって
でもまだ大人にはなれなくて 背伸びしてみたけど
未来はまだ見えず
出典: https://twitter.com/My_Bad_Heart/status/878567671255531520
どこかでは「いつまでも子供で許されるわけない」ってわかっていても、楽しい学生時代にはそんなこと考えられなかった「僕」。
時は過ぎ、社会に投げ出された「僕」は無理やり大人になろうとして「背伸び」をしたものの、「未来」は見えないということを歌っています。
格好や身振りを真似したところで急に大人になるなんて無理な話だと思い知るだけでした。しかし、そうやって少年のころの自分を思い返して後悔した青年の「僕」の成長が見られるのが次の歌詞です。
少年だった頃自分を縛っていた大人達のように戦うことを決意する
本当は知ってた あの大人達も怖いんだって
それでも何もない顔で 戦ってるんだって
昨日に残していた足を前に 踏み出してみるんだ
僕らは僕らだけの 未来を探していく
出典: https://twitter.com/My_Bad_Heart/status/878567747302457344
大人になった「僕」は、自分が今、先の見えない不安でどうしようもなく「怖い」ように、「僕」が少年だった頃自分を縛っていた「大人達」も怖かったんだということに気づいたのです。
それと同時に、それでも自分たちには何も悟らせないくらい「何もない顔で戦って」いたということにも気づきました。
それがわかった「僕」は自分も変わることを決意するのでした。
かつて自分を不自由に雁字搦めにしてきた大人達を、同じ人間として受け入れることで、自分も大人になる決意ができたのです。
学生のみなさんは、自分がいつまで子供でいられると思っていますか?
そして、大人のみなさんは、自分が子供だった頃の気持ちを忘れて子供に接していませんか?
そんな質問を投げかけてくるようなリアルな言葉が「青年の主張」には込められているといえるでしょう。
Shout it Outのライブに行きたい!
「青年の主張」聴けば聴くほど良い曲ですよね。
さて、そんなShout it Outの曲を聴いてライブを見に行きたくなったという方のためにチケット情報を調べてみました。
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今からでも確保できるチケットがありそうですよ。
おわりに
Shout it Outの「青年の主張」は、誰が聴いても共感できたり、気づかされたりするような歌詞の一曲でした。
ライブで生で聴くことができたら尚更だと思います。
近くであるという人はShout it Outのライブにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
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