遠くで呼んでる
憧れの残した木霊(エコー)
哀しみ棚引かせて
道の無い未来へ急ぐよ
出典: misterioso/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記
「木霊」といえば、山などで自分の声が反響して聞こえる現象のこと。
歌詞に出てくる「木霊」も、かつて自分が発した声のことを指していると考えられます。
きっと「ほむら」が「まどかにもう一度会いたい」と口にした願いを表しているのでしょう。
「ほむら」以外の魔法少女たちにも、叶えたい願いがありました。
それを叶えるために魔法少女となり、最後には魔女となってしまう。
そんな哀しい未来から魔法少女たちを救うため、「円環の理」はやってきます。
魔法少女たちの願いという「木霊」は、「円環の理」と共に戻ってくるのです。
「円環の理」に導かれて
「ほむら」を絶望から救うために戦う「まどか」たち。
本編で使用されなかった部分の歌詞にも、「ほむら」への気持ちが表れています。
「ほむら」への気持ちが表れた歌詞
新しい頁を開き
世界は君を待ってる
明るい心で
全ての時を行けるなら
何処かへ続いてると
信じて
出典: misterioso/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記
このパートの歌詞は本編では使用されず、インストとして流れました。
しかし歌詞を見ると、「円環の理」から「ほむら」に向けられた気持ちを感じることができます。
「世界」というのは、「円環の理」に導かれてたどり着く場所のことでしょう。
そこには絶望はなく、救済がある。
過去も未来も超えて、すべての魔法少女たちに安寧が与えられるのです。
そんな明るい未来につながる「新しい頁」を一緒に開こうよ。
「円環の理」は、「ほむら」にそんな優しい気持ちを伝えようとしているように思えます。
「円環の理」が導く世界とは
空は蒼く高く
幼い風が光る
小さな鈴のように
まだ見ぬ不思議の唄
出典: misterioso/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記
このパートで描かれているのは、「円環の理」が導く世界の景色でしょう。
澄んだ青空と、きらきらと輝く光や空気。
「鈴」を転がしたような純粋な音で「不思議の唄」が奏でられる。
おとぎ話のような、とても可愛らしい世界です。
希望に満ち溢れた場所だということが、歌詞から伝わってきますね。
哀しみの先にある「明日」
永遠に続くと思われた絶望の中、差し込んできた光。
「ほむら」の目線で「misterioso」を聴くと、そんな光景が目に浮かびます。
未来への希望を感じるラストの歌詞を見てみましょう。
夜が明けたら始めよう
長過ぎた夜の果てに
夜明けを呼び覚ます chorus
どんなに儚くても
始まりの時を告げて
出典: misterioso/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記
「まどか」を守りたい一心で長い時をくり返し、そして永遠の絶望を選んだ「ほむら」。
そんな「ほむら」の「夜」を終わらせることができるのは「円環の理」だけでしょう。
「夜明け」の先にあるのは、新しい日の「始まり」。
魔女の世界から目を覚まして。
どんな姿でも、現実世界でまた会えるから。
そんな「円環の理」からのメッセージが歌詞から伝わってきます。
「涙」の先にあるものとは
世界はまだ君のため
歓びを隠しているから
misterioso 舞い上がるよ
追いすがる涙の向こうへ
眩しい
明日へ
出典: misterioso/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記