「misterioso」の歌詞に思わず涙腺崩壊…
幻想的な雰囲気と抜群の歌唱力でアニソン界をリードするKalafina。
「misterioso」は歴代Kalafina楽曲の中でもかなり明るい曲に聴こえます。
しかし歌詞やタイアップ作品のシーンを見ると、涙腺崩壊必至の曲なんです!
今回はそんな「misterioso」の歌詞の意味を、使用されたシーンを含めて解説していきます。
劇場版「まどマギ」の挿入歌
「misterioso」は劇場版「魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語」の挿入歌でもあります。
「魔法少女まどか☆マギカ」通称「まどマギ」はテレビアニメと劇場版3本が制作された人気作品。
「[新編] 叛逆の物語」は3本目の劇場版作品で、テレビアニメのその後が描かれました。
「まどマギ」は意外とハードな作品!
「まどマギ」は、可愛いキャラクターからは想像できないほどハードな作品です。
キービジュアルの可愛さと本編の内容とのギャップが話題を呼び、視聴者の心をつかみました。
魔法少女になればどんな願いでもひとつだけ叶えることができる。
謎の生命体「キュゥべぇ」からそう言われ、魔法の力を持った魔法少女になっていくキャラクター。
ファンタジーではお約束ともいえる設定ですが、「まどマギ」ではそこから悲劇が始まっていきます。
魔法少女は世界を脅かす存在である魔女と戦わなければいけません。
魔女とは魔法少女が絶望に侵された成れの果て。
その絶望を浄化するために、魔法少女は魔女と戦う必要があるのです。
しかし主人公の「まどか」はそんな魔法少女の運命を救おうとします。
「円環の理」という神のような存在となり、魔女になる前の魔法少女を救済する道を選びました。
「misterioso」が使われたシーン
「misterioso」の歌詞を見ていく前に、「まどマギ」内でこの曲が使用されたシーンを振り返ります。
「叛逆の物語」で描かれるのは、主人公の「まどか」が「円環の理」となり、その存在が消えた後の物語。
本作のキーパーソンとなる「ほむら」にとって「まどか」はかけがえのない存在です。
「ほむら」はいつか「まどか」と再会できることを信じ、新たな脅威と戦い続けていました。
しかしその世界は、「ほむら」の願いを利用して「キュゥべえ」たちが創り上げた偽りの世界。
「円環の理」となり、存在が確認できなくなった「まどか」を観測するための世界だったのです。
「ほむら」は「まどか」を守るため、自ら魔女になることを選びます。
魔女となった「ほむら」に訪れたのは、終わることのない絶望。
そこに「円環の理」から救いの手が差し伸べられます。
「ほむら」を絶望から救うため、現実世界で消えてしまったはずの魔法少女たちが戻ってきたのです。
そして「まどか」も、「ほむら」を救うために力を尽くすのでした。
そのバトルシーンで使用されたのが「misterioso」。
本編終盤で全員が力を合わせて戦うシーン、というだけでも胸アツです。
ちなみに本編内では歌詞の一部が使用されずインストとなっている箇所もあります。
しかし使用されなかった部分の歌詞がこれまた泣けるんです。
「君」を明るい世界へいざなう
「まどマギ」を知ったうえで聴くと涙腺が崩壊する「misterioso」。
それでは、歌詞をひとつずつ見ていきましょう。
「君」をいざなう歌
彼方へ
君の手を取り
心だけが知ってる場所へ
misterioso 舞い上がるよ
この星が見た夢のように
輝く空
出典: misterioso/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記
タイトルとなっている「misterioso」は、イタリア語で「神秘的な」という意味。
「円環の理」となった「まどか」の神秘性を表しているように思えます。
このパートの歌詞は、魔女となった「ほむら」を「円環の理」にいざなっているよう。
「君」というのは「ほむら」のことでしょう。
「円環の理」が「ほむら」を絶望から救うために迎えに来た。
そんな輝きに満ちている歌詞です。