3人の高いヴォーカル力が魅力の”Kalafina”

「君の銀の庭」Kalafinaを考察。切ない気持ちを歌った歌詞には魅了されること間違いなし!の画像

「空の境界」の主題歌プロジェクトで結成された?!

Kalafinaは、Wakana、Keiko、Hikaruの3人からなるユニットで、アニメ楽曲をよく歌っていますよね!アニメファンだけでなく、その高いボーカル力は一般からも高い評価を得ています。

もともとKalafinaは、2007年12月1日から7作連続で劇場版「空の境界」の全主題歌を担当するために作られたユニットであり、主旋律を歌うHikaruはその中でも3万人の中から勝ち抜いた人物です。

その高い歌唱力は、天性だけでなく子どもの頃から声楽をしていたり、ミュージカルをして培われてきた努力もプラスして生み出された力なんですね。

Kalafinaの魅力は、とくにハモリの美しさではないでしょうか。主旋律とハモリの高音と低音に分かれており、まるで合唱を聴いているかのような歌声が心を揺さぶります。

Kalafinaをプロデュースしたのは、「機動戦士ガンダムSEED」など多くのアニメ曲でヒットを生み出してきた梶浦由記。KalafinaとしてリリースされたアルバムはほとんどがTOP10以内に入るほど人気の高さも証明されていますね。

「Kalafina」ってどういう意味?

「君の銀の庭」Kalafinaを考察。切ない気持ちを歌った歌詞には魅了されること間違いなし!の画像

”Kalafina”はちなみに「カラフィナ」と読みます。

どんな意味があるんだろうと気になって調べてみたら驚愕の事実が分かりました。

この名前、実は意味がないんです。

少し前までは、”秘密”で通していたそうなんですが、プロデューサーである梶浦由紀が作った造語なんだそうです。

意味はなく、異国な言葉のような響きの良さで決めたといわれています。

ちなみに、エイプリルフールに梶浦由記自身が”Kalafina”の名前の由来を「神に背く者」という意味のある「Anifalak」を逆さ読みしているなんて情報を流していましたね。

かなり、おちゃめな人のようです。

Kalafina「君の銀の庭」

「君の銀の庭」Kalafinaを考察。切ない気持ちを歌った歌詞には魅了されること間違いなし!の画像

2013年11月6日にリリースされた14thシングル

この楽曲作詞・作曲は、Kalafinaの生みの親でもある梶浦由記です。

アニメのタイアップとなっており、楽曲自体もかなりアニメの内容とリンクしたものになっているそうですよ。

楽曲は童謡をイメージさせる3拍子のレトロな雰囲気が魅力的ですよね。

「misterioso」、「追憶」というカップリングが同時に収録されており、「misterioso」は、上記アニメの挿入歌として起用されています。

2種類の初回限定盤と期間限定生産盤、そして通常盤があり、初回盤には「君の銀の庭」のMVが収録されたDVDがついていますよ!

映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」のエンディングに起用

「君の銀の庭」Kalafinaを考察。切ない気持ちを歌った歌詞には魅了されること間違いなし!の画像

「君の銀の庭」は、2013年10月26日に公開された映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」のエンディング曲として起用されました。

世間に衝撃を与えたあの「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場盤三部作の1つであり、今までは総集編だった映画がついに動き出した瞬間を描いています。

「魔法少女まどか☆マギカ」は、そのタイトルとは裏腹に、かなりダークな展開になっています。

しかし、2011年には、文化庁メディア文化祭アニメーション部門で大賞を受賞したり、テレビアニメのBlu-rayの売上歴代3位までを占めていたりアニメ界ではレジェンドアニメの一つといえるでしょう。

この映画も、動員ランキング初登場1位、アニメ作品では10億円を超える大ヒットとなりました。

また、レコーディング時には、何度も表現を変えた歌い方で収録したそうです。

「君の銀の庭」の切ない歌詞に注目

アニメの世界とリンクして引き込まれるリリック

そっと開いたドアの向こうに
壊れそうな世界はある
朝が来るのか夜になるのか
迷いながらひかりは綻びて

声が呼ぶまではもう少し遊ぼう花のように廻る時を繰り返し

夢はこの部屋の中で優しい歌をずっと君に歌っていた何がほんとのことなの
一番強く信じられる世界を追いかけて
君の銀の庭へ

出典: 君の銀の庭/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記

Kalafinaが言うように、この楽曲は一人の少女の視点から描かれています。そして、その一人の少女とは、”ほむら”

個人的には、「魔法少女まどか☆マギカ」の中でキーパーソンとなるキャラクターですね。

このアニメでは、命を差し出して魔法少女になる代わりにたった一つの願いを叶えてくれるのですが、”ほむら”の場合は、自分が望む未来になるまで何度でもやり直すことが出来るという力だったんです。

曲の中で「朝が来るのか、夜になるのか」は、何度も過去を改変させながら結末を変えようとしていることをイメージできますよね。

そして、「声が呼ぶまで」というのは、運命の「ワルプルギスの夜」になるまでという意味だと解釈できます。

道に迷ったあの子が 今日も一番早く帰り着いた
正しさよりも明るい場所を 見つけながら走ればいいんだね
幼い眠りを 守りたい番人大人になる門は固く閉ざされて

出典: 君の銀の庭/作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記

そして、「道に迷ったあの子」=「まどか」ではないでしょうか。

彼女の未来を守るために、”ほむら”はキュウべぇという悪の根源と闘っているのです。