感情を出して前に進みたいと思う反面、それが彼女にはうまくできないのです。
言いたいことを素直に言えないもどかしさ、そして言いたいことを言ってしまうと何かが変わってしまうかもしれない…。
変化に対する怖さがあることがここから推察できます。
相手の幸せを素直に祝福することはできないけれど私の中であなたとの物語が消えることはありません。
私はいら立ちともどかしさに挟まれ苦しい状況にいることがうかがえます。
感情には出せないが相手のことが好きであるという一途な気持ち、そして前に進もうとしている気持ちが読み取れますね。
ぶらぶらするとは?
移り変わる 世界の中で
僕らは何を 残せるかな
la la la 同じ夜をぶらぶら
ぼくらをまとう
love love love
言えない 言えない
言えないよbaby
出典: 言えない/作詞:iri 作曲:iri
この歌詞からは私が既に何かをあきらめている様子が推察できます。
このまま何もできず終わっていく…。
毎日毎日何の進展もなくただ夜を迎えていくのです。
それを"ぶらぶら"という言葉で表現しているのでしょう。
世の中の状況はめまぐるしく変わっていくのにどうして2人の関係は変わらないのだろうか…。
あなたのことは愛してると強く思いたいし、心にも言い聞かせているけどいつまでたっても言えません。
あなたへの感情が高ぶっていながらも何もできない切なさに涙が出てきます。
時間が解決してくれる
景色が変われば現実が変わる
雲の切れ間に 沈むライト
透かした ブライト
何か変わるような 期待はずむ夜も
出典: 言えない/作詞:iri 作曲:iri
夕日が沈み夜になる瞬間は、今日こそいつもと違う夜を迎えることができると思っています。
一筋の光が差し込み何かが変わるかもしれない…変化の訪れを願っているのでしょう。
実際は言えないままなので、気持ちは伝わらず現状も変わりません。
変わらない良さというのもありますが、ここでは変わらないことを憂いています。
そんな絶望している状態から現実が変わることをただひたすら待っているのです。
希望を持つ彼女の様子がうかがえます。
前を向きたいのに
君と抱いた夢を
何度だって 見返しては
歩き出してみるけど 偽った言葉が
不意に巡っては 君の元へと
出典: 言えない/作詞:iri 作曲:iri
あなたとの夢を思い返しながら、早く何かを変えなくてはと彼女は動きだします。
たけど過去の嘘がフラッシュバックして結局うまくいかないのです。
結局いつも同じことをループしているだけ…。
明日こそは明日こそはと思う毎日です。
何度も前を向いて行動するけれど、過去のトラウマが足を引っ張ります。
少し歩いてはやっぱりだめだと戻ってしまうような描写です。
自分の思いとは逆の方向に物事が進んでしまう悲しい気持ちであるということがこの歌詞から推測できます。
普通じゃなくていい
幸せには様々な形がある
無色で晴れやかな午後
人知れず繰り返される鼓動
振り返ればいつだって 何も残らない夜だって
よくある形じゃなくていい
いびつな愛のままに そうそれでいいよ
出典: 言えない/作詞:iri 作曲:iri
今夜こそと思いながら過ごすけれど、いざ終わってみれば毎日何もありません。
普通の愛の形ではないけれど何もないことも確かな愛であり、ある意味歪んだ愛情なのでしょう。
だけど私はそれで満足なのだと何度も心の中で言い聞かせているのです。
期待感とそのあとの喪失感はごく一般的な愛の形ではないかもしれません。
それでもいいという彼女の気持ちがこの現実を受け入れているように感じられます。