二人で愛し合えば、時間は止まる。
それくらい愛しているということなのでしょう。
そんな大恋愛の歌なのだと思います。
”スキャット”は意味のない音であることはすでに説明しました。
ではタイトルの「夜明け」とは?
筆者なりの解説ですが、どんなに愛し合って時が止まるような時間を過ごしても「夜明け」は来てしまう。
”朝なんてこなければいいのに”
そんな女性の心情をタイトルに込めたのではないでしょうか。
もしくは、二人で夢のような時間を過ごした夜明けに、その時のことを振り返って口ずさみたくなる。
そんな意味合いもあるのかもしれません。
あのロックバンドがカバー
THE YELLOW MONKEYがカバー
「由紀さおり」ファンでも知らない方がいらっしゃるかもしれません。
実は、1995年にロックバンド「THE YELLOW MONKEY」「吉井和哉」によってカバーされています。
「THE YELLOW MONKEY」の『嘆くなり我が夜のFantasy』に収録されました。
当時から現在まで、イエモンのライブで披露したことこそありませんが、ソロ活動中のライブで歌ったことがあります。
上記の音源はその時のものですね。
「吉井和哉」が歌う『夜明けのスキャット』は、妖艶でセクシー。
彼は女性の心情を表現するのに長けているアーティストだと思います。
特有のクネクネと体をクネらせながら歌う姿が想像できます(笑)
この楽曲を歌う映像を紹介したかったのですが、探して見つかりませんでしたので音源だけお楽しみください。
少年時代からのお気に入りの楽曲
吉井が少年時代にこの曲を気に入り、未だにラジオでかかると体が止まるという。バンド解散後、吉井ソロとして2012年12月28日に日本武道館で行われた『YOSHII BEANS』で披露された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/嘆くなり我が夜のFantasy
少年時代に気に入った曲を、アーティストになってカバーして世に出すとは、すごいことですね。
筆者は「THE YELLOW MONKEY」のファンなので、『夜明けのスキャット』を知ったのもイエモンおかげです♪
最後に
いかがでしたでしょうか。
あまりにも短い曲の中に濃厚な愛を語る女性の姿が伝わる楽曲でしたね。
ちなみに、『夜明けのスキャット』をぜひカラオケで歌ってみてください。
「ルルル」などのスキャットでいかに場を持たせるか、とても高度な技術なのかがわかるかと思います!
それを知った上で改めて「由紀さおり」の『夜明けのスキャット』を聴いてみると、彼女の表現力の素晴らしさがわかります。
”スキャット”というジャズでよく使われる歌唱法にも納得ですし、他にもそんな楽曲を見つけてみたくなりますね。
有名なところでは「ザ・ビーナッツ」の『恋のフーガ』の一部で使用されています。
そして現代では「乃木坂46」の『ポピパッパパー』も”スキャット”を取り入れています。
乃木坂46『ポピパッパー』の記事はこちら
「ポピパッパパー/乃木坂46」のタイトルの意味は○○!?一度聞けば病みつきになる今作の魅力にせまる! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
タイトルを聞いただけでは“??”となってしまうような乃木坂46の「ポピパッパパー」。実はこのタイトルにはある言葉が隠されているんです!今回は聴けば病みつきになる「ポピパッパパー」について詳しくご紹介します!
「乃木坂46」の『ポピパッパー』を聴いてみて気が付いたことがあります。
それは、”スキャット”の手法って意外と現代の曲に多く使われているのでは?ということ。
そして”頭から離れない、ついつい口ずさんでしまうフレーズ”なのではないでしょうか。
上記記事では聴けば病みつきになると紹介されています。
しかしメロディーだけでなく実はこの”スキャット”手法の効果かもしれませんね。
同年代にヒットした曲を紹介!
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