ズーカラデル/恋と退屈とはどんな曲?
2度も収録された曲
今回紹介するのは【ズーカラデル】の【恋と退屈】です。
この曲は、2018年11月に発売されたアルバム【夢が醒めたら】に収録されている曲でした。
そして2019年7月、バンド名がタイトルになったアルバム【ズーカラデル】を発売。
なんとこのアルバムにもリズムを少し変えた【恋と退屈】が収録されました。
アレンジを加え、2度もアルバムに収録させるほどに想いの込もった1曲だったのです。
銀杏BOYZとの関係性
実はこの曲【恋と退屈】はズーカラデルが憧れる銀杏BOYZに影響されて作った曲なのです。
銀杏BOYZといえばまさにロックンローラーのような生き様が特徴。
そんな生き様に感化されたこの曲の歌詞にはロックンロールという単語が繰り返し出てきます。
彼らがこの曲で伝えたかった想いとは一体なんなのでしょうか。
歌詞の意味を考察しながら解説していきたいと思います。
歌声と歌詞のギャップ
大きなモヤ
どこにも行けない気がしてる
曇りがちな町はブルー
出典: 恋と退屈/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
最初の歌い出しの歌詞がこちらです。
歌詞だけ見るとなんとも暗い雰囲気が漂っています。
主人公はどうやらやる気も気力も失ってしまっているようです。
悩み事が多い時は誰でも落ち込み、考え込んでしまう時間が増えます。
きっと主人公も大きな悩みがあるのでしょう。
町の景色にはモヤがかかり、気持ちがスッキリしていない様子を表しています。
一体何にそこまで悩んでしまっているのでしょうか。
明るい歌声
始まりからネガティブな歌詞でした。
しかしそのイントロ部分には陽気な声が聞こえます。
その陽気な音楽と歌詞のギャップが実に印象的です。
歌詞はネガティブでも歌声はズーカラデルらしさ溢れる明るい雰囲気。
聴いていると元気が自然と湧いてくるようなパワーが込められているようです。
辛い時や悩んでしまった時、ズーカラデルの音楽を聴いているとやる気が満ちてきます。
何を悩んでいるんだろう。人生をもっと楽しもう!
彼らの音楽にはそう思わせてくれるような力が込められているのです。
時間を無駄にしたくなる感覚
何分たっても来ないバスを
ずっと待ってる
出典: 恋と退屈/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
この歌詞に共感する人も多いのではないでしょうか。
嫌な事があった時や辛い事があった時。
当て付けのように時間を無駄にしたくなる時があります。
特に何が起きるわけでも、何かをしたいわけでもないのです。
ただ自分や誰かへの苛つきを人ではなく時間にぶつけてしまう。
ではこの感覚を持っている時とはどのような時でしょうか。
それは相当イライラしていたり、もやもやしている時です。
このピンポイントな共感を呼べる歌詞が出てくる感性の高さがズーカラデルの魅力の1つなのです。