期待はずれの僕は今日も
泣いてた時の君の顔
思い出して安心しては
耳を塞ぐよ
出典: 恋と退屈/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
どうやら主人公は相当自信を失っているようです。
「僕は周りの期待にも添えないダメなやつだ…」。
自分のことを考えると悲観的になる事も多いようです。
そして思い出すのは「泣いている君の顔」。
すると心は平穏を取り戻し安堵の表情がこぼれます。
普通に見ると良い歌詞ではありません。
自分と向き合う
ここから分かるのは主人公の醜い部分です。
人の泣き顔をみて安心する行為は褒められたものではありません。
しかし自分が落ち込んでいる時、「周りよりは」と比べてしまうのはよくある事です。
この歌詞を書く時は、自分への戒めも込めて書いたのではないでしょうか。
ひどく悩んでいた当時に、君に当たってしまった後悔。
そして自分の行動の過ちも同様にです。
正しくはない行動もしっかり書き出し、自分の気持ちの整理をしているようでした。
サビ部分の歌詞に込めた想い
君と僕よ永遠に
溺れた日も 浮かれた日も
YOU AND I NOW AND FOREVER なんてね
出典: 恋と退屈/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
サビ部分の歌詞で印象的なのは、この曲唯一の英語の歌詞です。
直訳すると「君と僕よ永遠に」。
普段では小っ恥ずかしくてなかなか口にできないような素敵な言葉です。
この世界にはもう僕と君しか必要ないと思っているような雰囲気まであります。
僕らが全て!2人でいる事が1番の幸福!
まるで高らかに宣言しているようです。
ちなみに実はこのフレーズは銀杏BOYZの曲でも使われているフレーズだったりもするのです。
狂ったような愛
クソみたいな昨日のこと
全て君のせいにして
出典: 恋と退屈/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
ここから伝わってくるのは君への強い想いです。
一見すると嫌な出来事を君のせいにした嫌な人にみえます。
しかしそうではありません。
この歌詞から伝わるのは、主人公が君のことしか考えていない溺愛者だなということです。
普通は嫌なことや嬉しいこと、うまくいかなかったことは自分の問題です。
しかし彼の思考にはいつも「君」が出てきます。
それほどまでに君に心酔しているのです。
関係ないことでも君を想い、嫌なことでも君を思い出し、嬉しいことは君に伝えたくなる。
狂ったほどの愛が彼の根幹から滲み出てくるようです。
ここまで心酔できる彼のピュアさは、羨ましさまで感じさせます。
伝えたいこと
ヒーロー
今夜 世界の果てに囚われたあの子を
この手で助け出すような
くだらない事を考えて
出典: 恋と退屈/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
自分がヒーローになる想像をした事はありませんか?
ピンチのあの子を助け出し、感謝され称賛を浴びる。
誰しも1度は妄想してしまうものです。
実際にそんな事が起きる事はなかなかありません。
くだらない事だとみんな知っています。
ではここにはどんな意味を込めていたのでしょうか。