二人は別れてしまい、主人公は一人で思い出を整理しようとします。
しかし、思い出すのは優しいあの人の笑顔。
忘れられない、どうしても思い出してしまう。
主人公の心の中はどしゃ降りの雨のようです。
いっそこのまま雨に打たれていたい
二人が過ごしたこの雨の日は
肩寄せ 歩いて 幸せでした
二人が離れたこの雨の日は
ずっと一人 立ち尽くす 傘もささずに
出典: 雨唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
ああ、楽しかった、はしゃいで一つの傘の中で二人。
あなたの触れる肩の温もりが忘れられない。
主人公は、洗い流したい想いを胸に雨に打たれます。
涙がこぼれないように
また涙をこぼさないために
ぼやけた空を見上げた
叫びそうな 想いのかけらを
飲み込んでみたけど
記憶の中で 笑う君
ぼやけずに映って見えるし
空から落ちてきた涙が
私の涙と混ざる
出典: 雨唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
辛いですね。
主人公は泣き疲れて空を見上げます。
もうこれ以上泣けないと思うのに、あなたの姿がはっきりと思い出せてしまって、結局また泣いてしまう。
雨なのか、涙なのかわからないけれど。
たくさんの思い出を胸に
思い出が消せない
二人で過ごした思い出たちが
ひとつ ふたつ 押し寄せる
いつまでも 二人で過ごせたらと
ずっと信じて欲しかった 信じたかった
出典: 雨唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
忘れるどころか二人の思い出は、主人公の心に次から次へと浮かんできます。
ずっと一緒だと思っていたから、今こうして思い返していることが信じられない。
永遠はないのだと、失望する主人公の胸の内が伝わってきます。
雨に語りかける願い
二人で過ごしたこの雨の日よ
悲しみさえ全部 流して欲しい
二人が離れたこの雨の日は
ずっと悲しく降り続く 私の涙
いつか止むならば 拭ってよ 私の雨を
出典: 雨唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
主人公はいたたまれず、雨に語りかけます。
あの時は、あんなに優しく降っていたじゃないの。
なんで今はこんなにも冷たいの。
そして最後には止まらない涙を、いっしょに空まで持ち帰ってほしいと願います。
どうしてもあの日に戻れないのなら……。
いつか見える心の虹
失恋した直後というのは絶望の淵にあるので、雨に八つ当たりする主人公の想い、よくわかります。
永遠はたしかにないのかもしれない。
人の命も永遠ではありません。
けれど人を懸命に愛した気持ちというのは、永遠に生き続けるものです。
そしてどんなに辛いことでも、少しずつ少しずつ、時が癒してくれます。
雨上がりの空が、美しく光るように、主人公の心に虹がかかることを願ってしまいました。