藍井エイル「星が降るユメ」ってどんな曲?

藍井エイル【星が降るユメ】歌詞の意味を解釈!悲しい過去にしない為に何が必要?心の隙間を埋めるものとはの画像

藍井エイルの『星が降るユメ』は2019年11月27日リリースの17作目シングルです。

テレビアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」のED曲に起用されましたね。

オリコンチャート19位と、アニメファンのみならず人気楽曲です。

YouTubeではさっそくカヴァーされるなど注目を集めています。

今回はそんな藍井エイルの『星が降るユメ』について気になる歌詞にフォーカスしてみました。

楽曲の世界観、アニメとのリンク、そして歌詞に込められた想いを紐解いていきます。

ギルガメシュ叙事詩とリンクした世界観

藍井エイル【星が降るユメ】歌詞の意味を解釈!悲しい過去にしない為に何が必要?心の隙間を埋めるものとはの画像

『星が降るユメ』は古代から現代に伝えられる英雄譚「ギルガメシュ叙事詩」の一節になぞらえています。 

「ギルガメシュ叙事詩」で壮大に描かれた出会いと別れから得られる教訓を、現代的な解釈で表現。

このストーリーで歌詞も展開していく、まるで物語のような1曲です。 

長編文学作品の「ギルガメシュ叙事詩」は、英雄王にして暴君であるギルガメシュの冒険の物語。

唯一無二の親友エンキドゥと出会い、共に冒険し幾多の困難を乗り越えますがエンキドゥと死別します。

その後、死のあり方に苦悩し不死を求めて旅にでますが失敗してしまうのです。

『星が降るユメ』は叙事詩の序盤にあるエンキドゥとの出会いからインスピレーションを得たと考えられます。

それでは、その出会いから始まる歌詞を見ていきましょう。

序盤「今の気持ちを表現」

歌詞の構成はシンプルで、楽曲の進行とともにストーリーもドラマティックに進みます。

序盤は現在の気持ち、そして中盤は過去の後悔です。

終盤では戒めと決意が込められています。

Aメロで楽曲のテーマを説明

時が流れるたび
繰り返されていくのは
誰かの思い 僕の中の想い
出会って また離れていく

出典: 星が降るユメ/作詞:Eir 作曲:TANATE BOX

Aメロは穏やかな歌い出しで語られるプロローグ

Aメロの時点で「星が降るユメ」のメインテーマとなる、出会いと別れに触れています。

MVでは歌詞の世界をヴィジュアルで表現

MVのイントロでは満天の星空からシーンが変わり、木漏れ日の中でうたたねする藍井エイル

ヴァイオリンの切ない旋律と、アグレッシブなドラム固い決意を感じさせるイントロです。

Aメロに入ると落ち着いたメロディに転調。

窓から差し込む穏やかな日差しの中、語り出すように歌います。

懐かしい過去を回顧

素晴らしく幸せな日々だった

眠り夢の中は
懐かしさで溢れて
隙間ひとつ みつからないくらい
想い出 重ねてきた

出典: 星が降るユメ/作詞:Eir 作曲:TANATE BOX

大切な人との出会いで生まれた、愛おしい思い出を回想しているようです。

1行目で見ている夢とは希望や願いの夢ではなく、眠りの中で見る夢のこと。

記憶を意味する「思い出」ではなく、「想い出」と言葉を変えているのは感情を含めた記憶と解釈できます。

つまり「今も夢に出るほど、幸せに満ちた素晴らしい日々」を意味した歌詞といえます。

今から見たら過去、当時はそれだけの幸せを感じていたということです。